詳しいことは知りませんが英国の国王の息子の嫁(キャサリン?)が入院し、

病名も症状も明らかにならないので国民が心配していたら

3月10日に子供3人との「元気」な姿が投稿され、

「よかった・よかった」、国民が安堵したらしいのですが

 

その写真に「加工」の疑いがあると、

AP通信、ロイター通信、AFP通信といった世界的な通信社が配信を拒否、

後追いで、ゲッティイメージも配信を止めました。

 

そういわれて日本の報道が載せた写真を見てみたのですがどこも不自然な「加工」らしきものはなく、どこが「加工」してあるんだろう?

と思ったのですが、

各通信社が、配信しない理由を挙げました。

 

AP通信

「精査した結果、情報源が写真を加工したとみられる。差し替え写真の配信はない」

AP通信の基準を「満たしていない」として、通信社の中で最初に配信を撤回

「シャーロット王女の左手の位置に矛盾」が見られる

 

ロイター通信

「掲載後の検証の結果」として写真の取り下げを発表

 

AFP通信

検討の結果、加工された写真を配信するのは「職業倫理に反する」と判断

「AFPとしては購読者の信頼と社会一般、特に加工された画像がまん延している社会に対する透明性を維持するため、配信を取り消さざるを得ないと考えた」

 

王室の配る写真だから加工なんてするわけないだろう、

疑うことなく無邪気に掲載するのがわが国の報道機関だろうと思いますが、

そして実際、わが国の報道各社は「これは掲載するに値しない」と掲載を拒否した社は一社もなく、

 

逆に「加工」が疑われる個所をマーキングして「ここかな?」掲載する問題意識のなさ、

「職業倫理」のカケラもありません。

「購読者の信頼」がどんどん逃げていきます。

 

なあんて思っていたらきのう、皇太子の嫁が

多くのアマチュア写真家のように、私も時折、編集を試みることがある。

混乱を招いたことをおわびしたい」

「加工」を認め、謝罪したそうです。

 

「多くのアマチュア写真家のように、私も時折、編集を試みることがある」

「多くのアマチュア写真家」は時どき「編集」という名の「加工」をするのでしょうか?

どうも いまいち、素直ではないようです。

 

それに「加工」の意図は?

どこを訂正したのか。

国民の関心が手の位置や髪の毛の長さに集中しているようですが実はシワとシミを「加工」したとか?

 

それは兎も角、

外国の通信社は記事の掲載に当たって、上記にもあるように、いくつかの「基準」、

ルール、ガイドラインを持っているようです。

 

▶オリジナルに手を加えてあると説明を添えた場合に限って、加工した写真を使えるなどとしている。

▶そのため、報道機関に写真を配信するAP通信などの通信社は、デジタル加工されていない正確な写真を自分たちは配信すると約束している。

▶AP通信は社内規則で、カメラのセンサーに付着したほこりを取り去るなど、特定の状況での「軽微な調整」のみ許可している。

 

ナルホド、

そういう厳格(ってゆうほどでもないけど)な基準を持っているからこそ、購読者の信頼が得られるのでしょう。

 

それに引き換えわが国ジャーナリズムの意識の低さ、お粗末さ。

政府の垂れ流すニセ情報を、なんの疑いも持たず丸写しで掲載。

 

政府が流す、目ざわりな官僚のでっち上げネガティブ情報を何の検証しないまま掲載する御用新聞。

その新聞社が150周年とかで

「読売新聞を、信じてもいいですか?

なんていうCMを打っています。

自己諧謔=自虐?

冗談キツイです。

 

記者会見の時の記者たちの様子、

会見者の発言をパソコンに打ち込むだけで精一杯、

あれではロクな質問もできません。

 

発言の文字起こしなんて音声入力に任せればよいこと、

まして現在はChatGPTで簡単に議事録ができちゃいます。

政府のIT遅れを批判できる立場ではありません。

 

そして記事の信憑性に命をかける外国通信社、

アクセス数稼ぎに東スポばりに過激なタイトルに命をかける日本の報道、

なんでも外国がいいと思っているわけではありませんが、

ジャーナリズムに関する限り、

欧米が数歩先を行っています。

 

目黒川、

悲しくて涙がでてきちゃいます。

 

タチツテ・トホホ。