高校野球、

話題の大会屈指の投手菊池を擁する花巻東が

中京に11-1の大差で負けました。

良かったんじゃァないでしょうか。


兎角スポーツジャーナリズムは話題作りに

年端もいかない高校生に過剰な負担を強います。

なかにはそれが励みになって活躍する選手もでてくるんでしょうが、

殆んどが考え違いを起こし自分を見失い

その後の人生を狂わせちゃいます。


まあ高校野球自体が現在はイビツになっていて、

やれ越境だとか推薦だとか特待生だとか、

通常の高校生活とはかけ離れた環境を作り出しています。


その一方で野球部員が不祥事を起こすと

出場辞退だとか禁止だとか、

勝手な処分を強要し、

いたいけな子どもたちの球遊びを更にイビツにしています。

その根底にあるのは全体責任という、むかしの軍隊の規律です。


グランドに入る時やバッターボックスに入る時に

いちいち帽子を取って一礼する精神主義も

なんだか戦前の軍隊を想起させます。

あの坊主頭もそうなんでしょう。


そして高校生の素朴さを売り物に、

やっていることはプロの球団の人肉市場、

出場する選手たちもソコ=甲子園で自分のいい所を見せようと必死です。


選手が負けて流す涙。

青春の燃焼で美しく爽やかだなんてマスコミは囃しますが

なんのことはない、

自分を高く売ることに失敗した、悔し涙なんです。


運よくスカウトの目にとまってプロになっても、

待ち受けているのは高校生には厳しい実力主義。

自分で選んだ道だからしょうがないと云えばしょうがないですけど、

可哀そうでもあります。


最近のおバカブームで元野球選手が重宝されています。

番組制作者期待通りの、いや、それ以上のおバカです。

プロになるにはそれだけ厳しい練習をくぐり抜けなければならなかったんでしょう。

勉強なんてやってるヒマもなかったんでしょう。


高校野球を語るとき、

兎角教育的配慮が言われますが、

なんのことはない、

プロの予備軍を一生懸命作っているに過ぎないのです。


そしてそう云うイビツな現代の奴隷市場を主導しているのが

日本を代表する新聞社だったりするのです。

部数拡張のためだったら何でもいいんです。


そう云えばその新聞社、

ワールドカップのスポンサーにもなったりして

スポーツコンテンツの充実に殊のほか熱心のようです。


一方で素朴な愛郷心、スポーツマインドに乗っかり、

一方で商売の道具としプロのお先棒を担ぎ

さらに裏社会ではベッティングの有力コンテンツになっている高校野球。


高校野球、

なかなかに奥深いじゃァありませんか。


イヒヒヒ・・・