超久しぶりの「まんがカラダとココロ」
カナダの脳神経科医
ペンフィールド(1891-1976)は、
体の各部位が大脳のどこに対応するのかを調べました。
こうしてできあがったのが、脳の地図「体部位再現図」です。
脳表面に占める面積に対応し、体部位の大きさを表現した人形模型をご存知かもしれません。
有名な「ペンフィールドのホムンクルス(小人)」です。
「運動野」と「体性感覚野」の2つがありますが、ここでは「体性感覚野」をとりあげます。
体性感覚野のホムンクルスの体は、より繊細な情報が必要な部位が大きく表現されています。
手指、口唇(舌)など、生きるために特に繊細な感覚が要求されるパーツが大きいですね。
感覚野は、体幹部がとても小さいのに対して足が大きくなっているのがわかります。
そう、皮の厚い足は鈍感そうに見えて、実はとっても鋭いのです。
ペンフィールドの研究は、現代につながる脳機能地図の作製の端緒となったとされます。
以前「ロンドン自然史博物館」所蔵のホムンクルスくん(体性野)の足を見て、
「もう少し大きくってもいいのにー」
と思っていましたが…
出ました
現在、国立科学博物館でお披露目されているホムンクルスくん、
足がしっかり大きく表現されているではありませんか!
撮影禁止だったため、写真をお見せできないのが残念ですが
上のイラストのように大きな比率で表現されていました。
特別展「人体―神秘への挑戦」
(2018.3.18-6.17)で会えます。