今日は終日、早春の移動性低気圧の冷たい雨だったので

 

 

水汲みついでに、山や水を感じに、あまり行っていない久住方面へ

 

 

 

 

初めての、エノハ(ヤマメ)の背ごし(骨ごとぶつ切りにした刺身)などを堪能した後

 

  

 

 

 

涙が出そうな光景を、いくつか目の当たりにしたので

 

 

反論もあるかもしれませんが、私が感じたことを綴ります

 

 

 

 

 

大分には、誰もが自由に水を汲める、自然の湧水が、たくさんあります

 

 

24時間365日、ジャバジャバと水が流れ続ける様子は

 

 

関東で過ごした私には、すぐに信じることが出来ない光景でした

 

 

 

 

中でも良い湧水は、持ち帰って空気に触れていても

 

 

1ヶ月以上、腐りません

 

 

正に、自然の恵み、山の恵みです

 

 

 

 

本日、初めて行った、大分でも割と有名な「老野(おいの)湧水」

 

 

なんと、2ヶ月程前から、枯渇していました

 

 

立っている場所は、本来、岩の隙間からの湧水で

 

 

お堀のように水が流れ続けているところです

 

 

神社にも、悲しさが溢れていて、もらい泣きしそうでした

 

 

石碑には、370年前から、この地域を守り続けていると

 

 

 

 

老野湧水は、近年で2度ほど、1ヶ月以上の枯渇をしたことがあるようで

 

 

地震や火山活動の影響と、捉えているようです

 

 

 

 

私は、辺りに漂うもの悲しさの原因を探ろうと

 

 

上流部に当たる、観光地で有名な久住高原方面に、行ってみました

 

  

 

そこは、生き物の生気を感じず、土中への水の浸透がほとんど無く

 

 

寒冷化の影響で、気候が1ヶ月程遅れて来ているとは言え、秋か冬のような光景

 

 

一見、青々として見えますが、人間が手を入れ、冬でも緑色の洋種の牧草だけが異様で

 

 

その他の自然のままの場所は、新芽が黄色く紅葉していたり、発芽の勢いが無かったり

 

 

よく見ると、表層の崩れが、あちこちで見られます

 

 

真偽はともかく、土中への二酸化炭素固着施工地で、同様の現象を見ます

 

 

とにかく、土中の生き物が壊滅状態で、10cm下がパサパサになるほどに水が浸透していません

 

  

 

大地からの悲鳴が、聞こえます

 

 

時々、植物の顔色が良いと感じるところは、沢の周辺

 

 

 

「老野湧水」の枯渇の原因は、少雨とも言われていますが

 

 

山の状態が良い他の湧水は、水量が変わることもなく、流れ続けています

 

 

トンネル工事などの影響も考えられます

 

 

 

 

ただ、私が現地で感じたのは

 

 

上流部に当たる、広大な久住高原で、水が大地にほとんど浸透していないこと

 

 

表層を流れ、U字溝や下水を伝って、大地に還ることなく海へ向かって行く

 

 

それが何十年も続けば、地下水脈や伏流水が枯渇することもあるかと

 

 

 

 

 

 

ここで皆さんに考えて欲しいことは、私の感覚の成否ではなく

 

 

「老野湧水」にたくさんのお金を寄贈すれば、この水が戻るのか?ということ

 

 

水を守ること、山を守ること、誰がやりますか?

 

 

 

 

仮に、この水が戻らなかった場合

 

 

地域の飲み水の他、田畑を潤す水をどのように調達し

 

 

そこで生産される食べ物を、維持できるのか?

 

 

 

 

飲み水は、輸入のペットボトルをお金で買ったとして

 

 

トイレの水は?洗濯やお風呂の水は?

 

 

そのペットボトルの水を調達し続けられる保証は?

 

 

 

 

 

私たち人間は、まず「水」と「食べ物」が無ければ、生きて行けません

 

 

お金を土の上に置いても、それが「水」や「食べ物」には、変わりません

 

 

 

 

山を整備すれば、水も草や樹木も、たくさんの生き物たちも

 

 

存在し続けることが出来ます

 

 

 

 

大切な人、家族、仲間たちを守りたい時

 

 

何が1番、必要でしょうか?

 

 

 

 

 

私たち日本人が受け取ることが出来る、豊かな日本の大地

 

 

それは、豊かな山を維持出来る地形と、大地の成り立ちから来る豊かな土

 

 

 

 

山を守り、水を守り、生き物や食べ物を守り

 

 

大切な人を・・・   子供や孫を・・・

 

 

 

気付き、動く人が、少しでも増えることを、願います