アタシの父は40代で亡くなった…妹はまだ10歳だった。

当時のアタシは思春期の真っ最中で厳しい父を避けるようになり心の距離があった。

父も年頃の娘とどう接していいのか…悩んでいたのかもしれない。
自分の体調も思わしくなく…苦悩していたのかもしれない。

心臓の手術の為に入院した病院にお見舞いに行ったら「すぐ退院できるんだから、こんな遠くまで来なくていい。」と父は言った。

今なら、アタシを気づかってくれた言葉だと受け取れるけど…その頃の自分は拗ねまくってたから「人が心配して来たのに!もう頼まれても来るもんか!」と2度とお見舞いはしなかった。

「90%以上大丈夫!」と医師が太鼓判を押してくれていた手術に向かった父は、そのまま目を覚ます事はなかった。


父の遺体が帰って来て、親戚が集まったその夜
伯母(父の姉)は、泣きはらした目でアタシを睨みつけ「お前のせいだ!お前が心配かけたから!」とアタシを責めた…


『そんなの、わかってるよ!』心の中でアタシは叫んだ。


伯母はそうでもしないと悲しみを抱えきれなかったんだろう。
その後は、何もなかったように接してくれた。
その伯母も数年前に亡くなってしまった。


アタシは、罪人だった…罪人だと思って生きてきた。大切な人を自分のせいで死なせてしまったと勘違いして生きてきた。苦しかった。


心屋塾で、自分の心と向き合って去年の暮れに父と仲直りできた。


今日は父の法事だった。


叔父や叔母達から、アタシがどんなに父から可愛がられていたか、聞かされた。
愛されてる証拠がたくさんたくさんあった!


母も妹も「(アタシは)それがわかってないんだよ」と言った…


あ~アタシ拗ねてたから…みんな、知ってたんだ


父の法事は初めてじゃないのに、こんな話題が出たのは初めてだ…

いや、今まで受け取れなかっただけ?


どっちにしても、もう罪人じゃない!


愛されてるアタシで生きて行く!父の為にも…