ことばのかべ | ココロコロコロ

ことばのかべ

恋人はアメリカ人でした。
過去形ですね。

この場合
彼はアメリカ国籍を失いました・・・ってことじゃなく
もう彼は恋人ではありません・・・って言うことですね。
説明するまでもなく(笑)

言葉は難しいです。
恋人はアメリカ人だと言うと
「じゃぁ英語ペラペラですねぇ!」と言われますが
とんでもないことでございます。
二人の会話は 彼の卓越した言語能力のおかげで
「日本語」メインで進行しておりました。
誰でも経験があるのではないかと思うのですが
翻訳機械などで文章を、日本語→英語→日本語と変換すると
出て来た日本語のめちゃくちゃさに脱力しますよね?
こんな日本語、意味わからないっって。
ワタシの英語はそういうレベルでしかないのです。
彼は、日本語で思考して日本語で話すということが出来ました。
二人の会話をアメリカ人の第三者に伝えるときに
自分が話した日本語の「英訳」に苦労してしまうってくらいに。

例えば「やましい」っていう日本語があります。
漢字で書くと「疚しい」。
英訳だと「guilty」ですが「guilty」の和訳は「有罪」。
疚しい=有罪・・・ではないですよね。
その微妙なニュアンスの違いを英語で説明することは ワタシには不可能です。
そして「ニュアンス」という単語が
日本語としてどんな意味なのか、ってことさえ彼は理解してました。
「日本語が難しい、特にカタカナの言葉が!」と(笑)

ワタシと彼は文字で笑う時に 「うふふ」という言葉を共通で使っていました。
それは日本語がまだ上手に使えなかった頃の彼に
ワタシが仕掛けた罠だったのかもしれません。
ある時から彼はそれを「ふふ」と打つようになり
ワタシは二人の終わりを知りました。
誰かが彼に「その笑い方はおかしい」と言ったこと。
彼はその言葉を疑いもなく受け入れたこと。
まぁ、悪い日本語で言えば
「二股かけて捨てられた」ってことを知りました。

英語には女言葉とか男言葉とか存在しないですね。
日本語だからこそ出来る多彩な表現は難しくて、とても面白い。
底の浅さが露呈しすぎないように気をつけつつ
細々とプログを書き続けていこうと思います・・・。