Reflective Journal by Megumi Nishikawa

Reflective Journal by Megumi Nishikawa

Student at the University of Arts London,
BA (Hons) Theatre & Screen: Set Design for Screen

西川恵と申します。
ロンドン芸術大学で映画のセットデザインを学んでいます。

Amebaでブログを始めよう!

大学の1週間のプロジェクトで声から編集まで全て一人で物語を作りま­した。
このアニメーションはスケッチアップで作って、プレミアプロで編集したものです。

声は­自分の声(犬の声は愛犬です)をスマホで録音しました。背景の音は実際に校内で録音­したものや、無料の効果音素材を使ってます。
音楽は無料素材サイトから貰いました。http://amachamusic.chagasi.com 

This is the 2nd year one week project “Narrative”, which have done on my own spent a week to do.

The animation made on Google Sketch Up, then edited on Adobe Premiere Pro.

The voice is mine and my dog Hira, was recorded on smart phone. Some of background sounds were recorded on street or canteen in the college, or used free sound effect materials.
The music downloaded from the free website:http://amachamusic.chagasi.com

Japanese/日本語バージョン
English/英語バージョン

採寸を付ける前ですが、恵楼の図面です。

I am thinking to add the measurement on Photoshop as I want to keep my drawing tidy and simple.

①フロアプラン Floor Plan

周りの囲いはグリーンスクリーンです。CGを使って夕焼けの空を後付します。

The circle around the set would be the green screen, which will use for the sky.

②正面玄関 Entrance, Elevation A

③側面張見世側 Side :Prostitute displaying room, Elevation B

④上部から見た様子。 Top

あくまでセットなので「屋根」はありません。ほぼ壁だけの状態で、屋根もダミーです。

As it is the “set” due to the cost to make the set, there will be no roof.

Top

⑤張見世内部 Interior: Prostitute displaying room.

Room

⑥玄関ダミー  Fake Entrance

シーンではお客さんが暖簾をくぐるところまでしかないので、「玄関」のみの玄関です。続く廊下や部屋はありません。

There are any scene that shows actual inside of the entrance, so there is any rooms continues as you see its only illustrates the entrance.

Entrance

Photoshopで張見世を仕上げていると電気はどうしていたの?という疑問が出てきました。

江戸時代には「明かり」というものは極めて高価なもので、「闇の夜は吉原ばかり月夜哉」の川柳でもあるように江戸の待街は大変暗く、不夜城は吉原くらいなものだったことは存じています。庶民にとっては日が暮れる=就寝が当たり前だったのです。
遊女の持ち物-張見世で書いたように吉原では昼~深夜まで営業をしていました。夜間の明かりはどうしていたのでしょうか? ちなみに『廓の一日』た『遊女の一日』によると、遊女達が三味線を弾いたり手紙を書いたりして自由に過ごせたのは主に昼見世の時だけのようですね。調べれば調べる程、新情報が出て来ます。

ということは、これまで参考にした浮世絵や屏風絵は比較的自由に過ごしていたようだし、蝋燭も行灯も登場していないので昼見世の様子だったのですね( ̄0 ̄; )

話を元に戻して、夜見世についての資料を集めてみました。

以下の絵によるとどうやら夜見世では中央に大きな照明器具が設置されています。

葛飾応為「吉原格子先の図」(画像:初心者、黄表紙をよむ 心学早染艸

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作者は不明ですが、外国人が描いたと思しき以下の絵にも同様の照明器具が中央に置かれています。(画像:不夜城 吉原)

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この中央の大きな照明器具は何なのでしょうか!?こんなに大きい行灯があったのか…はたまたの中には蝋燭が入っているのか… ちょっと分かりませんでした。でも昼見世の様子を描いた絵では中央に何も置いていなかったので、わざわざこの大きな照明器具を毎晩片付けていたのでしょうか。

それに昼見世と夜見世の座り方も違うように見えます。

昼見世の図では格子窓周辺に下級の遊女が座り、中央の毛氈の上には花魁が座っていましたが、上記の図では皆が壁側に座っていて、皆が毛氈の上に座っているようです。

なんだか、ある文献には花魁は張見世には決して座らないと書いていて、ある文献には赤い毛氈の上に花魁のように高級遊女が座ったと書いていて、しかし上の絵を見てみると全員が毛氈の上に座ってるではないか!!! となって、どれだけ困惑させるのですか… きっと全て正しいのだろうけど、見世によって違ったのか、長い吉原の歴史の中で徐々に変わっていったのか、少し分かりかねますが、まだまだ勉強が必要なようです。

※ちなみに行灯とは、中に油皿という灯火用の油を入れる小さい皿を入れて使う照明器具で、江戸時代に入り菜種の栽培が盛んに行われたことで庶民の間でも普及しました。とはいえ行灯の明かりはせいぜい豆電球の半分くらいの明るさで大変暗かったそうです。ということは上の絵の明かりはかなり明るく見えるので行灯ではないのでしょうか…

庶民にとっては行灯に使われた菜種油も高価だったそうで、庶民は魚油で代用する人が多かったそうです。しかしその魚油も安いという訳ではなく、更にあまりの臭いで長時間は使ってられなかったそうで、どれほど明かりが貴重だったか分かりますね。部屋中がナンプラーのような香りでつつまれたのでしょうか…それだったら私は大人しく朝まで明かりを待ちます(^^;

(画像:第6回:江戸時代に学ぶ現代の生活術

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ちなみに行灯は基本的に部屋に置いて使うものなので、吉原夜見世の絵で通行人が持っているものは行灯ではなく提灯です。

吉原には誰也行灯(たそやあんどん)と言われる特殊な行灯もあったそうです。所謂街灯のようなもので、各妓楼の前に設置し吉原の通りを点したそうです。これは遊女らの死を慎んで点される行灯だそうです。

(画像:isobekai

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結局、張見世で使われているこの大きな照明器具が何なのかは分かりませんでしたが、宴会の席では和蠟燭が使われていたことが以下の絵から分かりました。(初心者、黄表紙をよむ 心学早染艸より)

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燭台というそうです。(画像:11117.jpg

11117

和蠟燭は鎌倉時代からずっと日本にある伝統的な「明かり」ですが、明るさが十分あったとしても1本4000円程ととても高価だったため、大名や吉原だけでしか使われてなかったそうです。一度、愛媛の内子で和蠟燭の工房を見学したことがありますが、一つ一つを丹念込めて作っているので、それほどの値段がする理由も分かります。吉原の宴会では蝋燭が使われていたそうですが、そう思うと花代が仰天の値段であるのも納得できますね。

洋蝋燭に比べて火の揺らめきに強さがあり、これぞ大和魂といった情緒があるので私はとても好きです。

どうやら昼見世の図をベースでデザインを進めてきた今、例の大きな照明器具を中央に配置するなんて嫌ですw

毛氈の位置もてっきり、昼見世も夜見世も関係ないと思っていたのに全てをやり直すなんて無理があります。

よく、映画を見ていて間違った解釈でデザインされているセットがあり、文句を付けている私ですが、どれだけリサーチというものが大変なのか知らされた今日でした。。。

前回の続きで張見世の仕上げをしていきます。

遊女達の持ち物についての研究記事で述べた小道具のうち七輪と三味線をまだ付けていないので、付け足していきます。

まず元となる火鉢の画像に灰と火箸(火鉢の炭をほぐす串)を付け足します。

Untitled-1

(画像:金沢桐工芸 岩本清商店あしたか院長日誌楽天市場

それを張見世の絨毯(毛氈というらしい)の上に配置します。

もうひとつ奥にも火鉢を置きます。

(画像:火鉢のアンティークをseihin6-41.jpg火箸 長寿 270mm

Untitled-2

配置しました。

次は三味線に移ります。

(画像:博物館だより 三味線のお話

石村近江という江戸時代の有名な作者さんの作った三味線だそうです。

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角度などもそれほど合わさなくでよかったので、色彩を変えるだけで大丈夫でした。

 

全体的にはこんな感じです。

 

次の記事では、吉原での明かりについて書きます。

簡単なロケーションサーヴェイです。

フロアプラン

無題

 

ハイト

無題

前回の続きです。

奥の壁に格子窓を付けるのをすっかり忘れていました。引用元は前回の記事と同じです。

サイズとカラーを合わせておっけー。より妓楼風になってきました。

あと、部屋の構図も完全に逆になっていました(^^; なので反転。

 

外から見た感じと、内部を照らし合わせるとこうなる訳です。外観の全体図は昨日の投稿を見てください。

ちなみに妓楼のランクはこの格子窓で分かります。
過去の投稿「角玉屋図屏風」に詳しく書いていますが、格子が隠れていれば隠れているほど高級店だそうです。
いよいよ飾り付けです。ここまでは大道具(セットデザイナー)の仕事で、ここからが小道具(セットデコレーターというのか?)です。

遊女達のお尻が冷えないように赤い絨毯を敷きます。(明治大学鉄道研究会より)

IMG_69761

コピペ

形を合わせて、色彩を暗くしました。

奥にもコピーして、形を合わせます。

できました。

あ!!!!!!資料をよく見てみると張見世の窓側の遊女は絨毯に座っていないではないか。とほほ。。。やり直します。

(上:大英博物館貯蔵/下:harimise-2-s.gifより)

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harimise-2-s

その代わり、花魁など位の高い遊女が真ん中の赤い絨毯に座ります。

どこかのお茶屋さんの絨毯を拝借(絨毯敷きの席 : 店内写真 : 雪月花

16160734

サイズを合わせて

色彩を調節して

なんかどう見ても浮いているのですが、これ以上できませんでした。。。

さ、本題に戻ります。

先日の記事「遊女の持ち物-張見世 」で張見世に見られる小道具をまとめました。張見世内は一見派手で多くの物で溢れているように見えますが、よく見てみると家具もなく遊女達がいなければとても殺風景なお部屋なのです。

まず遊女のマストアイテムである煙草盆を配置します。位の高い遊女が座る絨毯の上には漆塗りの上質なものを使いたいと思います。

( 左:喫煙具 – 石巻市より/右:小民具2より)

コントラストや色彩を調節し、影を付けました。

格子窓周辺の煙草盆を一気に付けました。

Untitled-1

引用先 左上から:一個中年男子的敗家收藏竹製品・竹細工と茶道具とエクステリアのお店煙草盆のお話 一福_桜皮手付煙草盆アンティーク レトロ ジャパン

赤い絨毯の上に漆塗りの箱も付け足します。(会津塗・漆芸木製オルゴール付き高級宝より)

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こんな感じ

更に以下の画像から手紙の部分だけを切り取り置いて飾ります。(手紙 – Wikipediaから画像を拝借)

Kusakabe_Kimbei_-_Writing_Letter_(large)

結構ナチュラルにできました。

 

とりあえずここで一旦きります。

続きは後日。

江戸吉原遊郭の張見世内では女の娘はどのように過ごしていたのでしょうか?

うんちくですが、お昼営業の張見世は昼見世と呼ぶそうで、夜になると呼び方が変わり夜見世と言うそうです。

あくまでも私のリサーチ結果なので事実と異なることがあるかもしれませんが、浮世絵や屏風絵を参考に見ていきましょう。


画像:British Museum 
このブログでも度々登場する歌川豊春画 角玉屋図屏風です。

実際にこの屏風絵を観に行った際に、特別展示ということもありとても詳しく解説していましたので、とても勉強になりました。

記事を見る→2013-10-16「角玉屋図屏風

赤い丸をしている部分に注目してみましょう。

ここの赤い絨毯には位の高い遊女が座ることが許されているのですが、格子窓付近の遊女と比べて様々な道具を持っていますね。

でもある資料には花魁は張見世には座らないと書いてあったので、これは花魁ではないのでしょうか。。。

アイテム1:煙草盆

と呼ばれる煙草を楽しむのに必要な道具を収納する箱です。

様々な形があるようで、この屏風絵の中にも二種類の漆塗りの煙草盆が登場します。

取っ手の付いたタイプの煙草盆。黒漆に透かした囲いというデザインに女性らしさを垣間見ることができますね。

形やデザインはこれに近い感じだったのでしょうか。

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画像:福島県立博物館 美術収蔵資料

幕末の会津藩主 松平容保(まつだいら かたもり)が愛用していた煙草盆だそうです。

もう一つ登場する煙草盆は前者とは全く違った形をしています。

実物はこんな感じでしょうか?

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画像:黒塗蟹牡丹蒔絵煙草盆

金と銀の蒔絵で蟹さんをあしらっていてとても愛らしいデザインです。

他の浮世絵を見てみましょう。歌麿の扇屋張見世です。(浮世絵・美人画・・・歌麿より)

ここでは一人一人色とりどりの煙草盆を持っています。

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東京国立博物館所蔵の鈴木春信「大夫と素見」でも煙草盆が描かれています。

Untitled-1

では次のアイテムを見ていきましょう。

アイテム2:火鉢

鈴木春信の浮世絵でも、歌川豊春の屏風絵でも描かれるように寒い時期の吉原では火鉢は必需品でした。

江戸時代は今よりかなり寒かったそうなので、春に入っても火鉢は大活用されてたそうです。

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唐から輸入されたものでしょうか?中国風のデザインが施された火鉢ですね。

実物はこんな感じだったと思います。(1日本茶道具铜火鉢

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アイテム3: 漆器の箱

その他には遊女の私物を入れていたものなのか漆塗りの箱が見えます。

Untitled-1

この鶴の紋章から誰の持ち物か分かったそうです。これは角玉屋抱えの濃紫さんのものだそうです。

何を入れていたのでしょうか?(うるし電報「鶴の舞」より)

 

 

こちらの漆の箱にはお手紙を入れたりしていたようですね。

Untitled-1

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今の時代でも漆の調度品は非常に高価ですので、どれだけ遊女達が着飾るものにお金をかけていたか分かりますね。

一見張見世の中は沢山の物で溢れているように見えますが、よく見てみると家具も置いていないし、女の娘が座っていなければ殺風景な部屋なのかもしれません。

ギメ美術館所蔵、勝川春英の張見世図屏風。(上:旅と日本画と猫二匹/下:Imprimer

IMG_0588

Untitled-1

んー…なんか歌川豊春の角玉屋図屏風に似てるんだが。

似てるというより模写?

(大英博物館より)

 

勝川春英のものは1781年~1801年に描かれたもの。

一方、歌川豊春のものは1775年-1785年に描かれたそう。

ということは歌川豊春の角玉屋図屏風を歌川豊春が模写したのか…

 

確かに歌川豊春のものに比べて、ディテールが劣っているもんな。

赤い絨毯も本来は位の高い遊女が座るものなのに、全面に敷かれているし、

あと煙草盆もひとつしか描かれていないですね。

暖簾の色も違います。

二人の関係性は師匠・弟子でもなかったようだし… この頃って模写はよく行われていたのかな? 誰か知っている人がいたら教えてください。

でも歌川豊国は、豊春の弟子であって、勝川春英から影響を得たそうです。なんかややこしい。


この記事はメインブログからの引用です。

張見世の中を作っていきます。参考資料は大英博物館所蔵の歌川豊春画の「角玉屋図屏風 」(英題:Courtesans of the Tamaya House)です。

実際に見に行ってきた感想や絵の解説は→ここの記事で見られます。

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まず張見世内の襖は琳派の、更に遊郭らしく牡丹の花が良いなと思い「琳派 襖 牡丹」で検索。どうも狩野派の襖絵ですが以下を使います。

重要文化財 牡丹図襖 狩野山楽筆だそうです。京都の大覚寺にあるそうで、そんな襖絵を妓楼に使うなんて恐縮ですが。。。

未だに絵を見てどっちが琳派でどっちが狩野派なのか見分けられません(^^;) (CREA webより)

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もう一つのベースはこの和室にします。(前田伸治+暮らし十職より)

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二つをフォトショップに取り込んで、襖をこの部屋に合わしていきます。

天井を短くして、襖のある場所に壁を移動させました。また照明器具をスタンプツールを使って消しました。

縁側の素材を拾ってきます。(九州旅倶楽部より)

京都祇園の建仁寺の縁側だそうです。建仁寺は龍の天井画が有名ですね。死ぬまでに一度は見るべきとっても迫力のある天井画です。

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不要な部分を切り取って反転させます。

色彩を調節して、位置をあわせます。

更に奥にも木の床を付け足します。

次に、 反対側の壁からコピペした壁を貼付けて、角度調節をします

奥の障子を壁にします。スタンプツールを使って塗りました。

後で陰影をつけますが、こんな感じ

どうも浮世絵を見ている江戸吉原の畳は全て長い。そう、時代劇に出てくる天守閣の畳みたいな。(楽語「七草」の舞台を歩くより)

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ということで畳をそれっぽくしてみる。素材は下のものを拝借(★Antiaging Labo★より)

切り取って、反転しました

 

まず引き延ばしたりして遠近感を付けて、最後に色合いや陰影を付けて古い畳を表現しました。同じものとは思えません。

全体的なトーンを下げて、畳と木の床の間に影を作って、より立体感を出します。

襖の色もコントラストを上げ、明るさを下げ、花の部分だけピンクと紫と黒を使い色付けしました。

襖と天井の画質が良すぎたのでBlurツールでぼかしました。

 

次は、縁側を格子窓にしていきます。まず、壁を付け足します。

 

内側から見た格子窓が無かったのでこちらを拝借。(食ログより)

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コピペして、

 

Distortツールで窓枠に合わせます。

 

格子の色や部屋全体の明るさを調節します。

 

外の明かりを遮るだけで、こんなにもじめっとした暗さになりました。

 

次の記事から飾り付けに入ります。