ほんの10年前まで
お寺の住職として元気に働いていたG
昨日 施設で
母を含めた3人の子供
母 叔父叔母に看取られました
私は春に会ったのが最後になりました
Gは大阪の商家の若旦那が
贔屓にしていた芸者さんとの間の子供で
子供が出来ても
芸者さんとの結婚を家に反対され
Gは若旦那家が檀家をしていたお寺に
その後は子供のいない夫婦の養子に
と預けられ育てられます
若旦那ことGパパは
Gが大学進学の時期まで
金銭的支援をしていましたが
Gは大学にはいけませんでした
Gの養父母が
潤沢な資金援助を生活費として使い
仕事を止めて暮らしていたからです
毎日カツカツの生活の中
戦争があって
Gパパは例えGに逢えなくても
要所要所のタイミングで大阪から
靴 カバン カッコ良い服を
お金とは別にGのいる和歌山の家に贈り
それがGの自慢だったそうです
養父母も
金蔓と言ってしまえば哀しくなりますが
Gをとても大切にしてくれたそうです
なので
Gは自分の出生事実を知ってもなお
和歌山の太陽の様に明るく
誰からも愛される陽キャの人でした
104歳の寿命は生命力は勿論
いかなる環境でも
愛される従順さ
生き抜く賢さ
心身の強さ
これからはGを思い出すんだと思います