大切なもの。 -8ページ目

さくら

春の始まり、風が吹く


優しい色をした花びら、一枚、一枚が、静かに太陽の光を浴びています。


あなたが泣いていても、

あなたが下を向いていても、



今年も桜は綺麗でした


忘れられない、記憶 、


忘れたい、記憶、



薄れゆく思い、


変わらない思い、


巡る心の変化の中で、


映る桜は今年も綺麗でした


あなたが笑えたその日の春も、きっと桜は綺麗でしょう


あなたが笑えるその日まで、今年も桜は穏やかに、咲いていることでしょう

あの人が笑うことなくいなくなった、最後の年の春でさえ

人間の煩悩の数、108つ

ねぇ神さま、

どうしてゾウに愛情の豊かさを能え、

イルカに血の悲劇を教えなかったの?


そしてこのふたつを人間に能え、教えたのはどうして?


穏やかにいたくても、穏やかではない

悲劇を知りながら、悲劇を繰り返す


それらを理解して、求め、望み、与え、壊す、


その意識に、苦しみ、喜ぶ


ねぇ、神さま、聴こえていますか?

ひとつ、ふたつ、みっつ、鐘の音が


そして、108つ、鳴り終えたら、


大切なひとをおもって、今日を迎えます。

願い

なかなか会えないのに、

私は相変わらずうつむいて、

あなたも前を向いたまま、

強引さも、ときには必要

そうはなれなくて、

追いぬかれてく、

時に

埋もれてく、

綺麗な花に

私はどんどん錆びていく

あなたが何かしら、花を摘んだら、私は笑顔で喜ぶわ

だけど少し、寂しいわ

あなたの部屋に、摘んだ花が温かな世界をつくる

どうかいつまでも、

どうかいつまでも、



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