大切なもの。 -4ページ目

今日

今日も空は蒼いわ

今日も世界は思ったより、穏やかよ

ある町の裏路地で、アライグマがクッキーに手を伸ばし、

ある海の底で、穏やかにサメが泳ぐ

ある農村で、子供達が手づくりのブランコで遊び、満面の笑みを浮かべている

世界はとても悲しいから、

世界はとても温かい

だから、あなたが悲しいとき、私は笑うわ

だから、私が悲しいとき、あなたは穏やかに笑っていてね

そうやって、


世界は今日も、穏やかよ

出会うこと

おばあちゃん、

昔より恋愛は自由になったよ


だけどそんなものよ

どの時代も、人の思う心は変わりないわ

それはコトバがなかった時代も、


大切な人を思って泣いていたんだわ


ときどきたまらなくやるせない気持ちになるのは、何世紀も巡り巡った、私の中のゲノムが、私の身体に、万物語るから

あなたに出会えてよかった

あるひとつ

女はね、夢の終わりが早いのよ

晩年近づく、小説家のように

書き続けるのよ、

絶えることなく

居続けるのよ、

しくこく


枯れかかった薔薇の花びらは哀愁をのこして、

坊やは男に、

あの人がみているのは、薔薇の蕾

そして朝方に戻ってきては、鼻歌まじりに枯れかかった薔薇をいとおしいげに、見つめるのよ