「栽培規模で効果が光るマルチ」
マルチ掛け

全国に先駆けて長野県で普及拡大したポリマルチ。
レタスやハクサイ等の栽培にはマルチングの効果が高く現れます。
葉洋菜の産地である本県の栽培にとって、これほど現場に役立つ資材はありませんでした。


先日往復した標高1300mの高原レタス産地では、ちょうど黒マルチから白マルチへと移る時季になっていました。

定植したばかりのサニーレタスは、白マルチです。

マルチの色による影響は、冷涼な気候を好む野菜にはてき面に現れます。

温暖化が進み、日中の温度が今まで以上に上昇していますので、黒・白黒・銀・透明の使い分けも大切な栽培条件づくりのひとつになります。
低温期に使う黒や銀マルチとの切り替えは見極めが必要です。

黒マルチ 白マルチ













セルリーの場合は特に、標高1000m以上の冷涼な地域であっても、マルチの色は生育や病害に対する抵抗力に違いが出ます。
夏の太陽の反射は畑の温度を高めるため、セルリー畑は白マルチの上に稲ワラを敷くことで反射を防ぎ、土はねによる病害防除も兼ねています。

セルリー稲わらマルチ


ある年、初夏に黒マルチを使っていた畑に入ると、同じ地域の畑より体感温度が高いのを経験しました。
そして、
その畑のセルリーは病害に犯され、軟腐症状で腐ったものが多くありました。



マルチを使わない栽培が、マルチの製造と処理の面を考え勧められています。
キャベツやブロッコリーなどは10a当たりの栽植密度も少なく、マルチを使う必要がないため、ノンマルチで栽培されています。

ブロッコリー
マルチを使うか否かは、栽培の規模や作物などのケースbyケース。

マルチも2~3割値上がりしていますから、使わなくても順調に作業が進めば、それにこした事はありません。

しかし、大規模産地の栽培に於いてのマルチの効果は環境保全的に考えても捨てがたいものです。




ポリマルチを使うメリットは……、
「雑草の防止」と「土壌水分の保持」

これによって、
雑草の防止⇒「病害虫の発生軽減」「株元に太陽光線が当たる」
土壌水分の保持⇒干ばつのダメージを防ぐ、雨などによる肥料の流亡を防ぐ

その結果、

低農薬、肥料の肥効効率アップ、地下水や河川の富栄養化を防ぐ栽培を導きます。

農業はいつも、メリットとデメリットを天秤にかけて、最良の判断を求められています。

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