「"AI戦争"より、AIに"戦争リスク"を学ばせて」
「AI」が、言葉としても機能としても当たり前に使われる時代になりました。
人工知能「Artificial Intelligence」
あらゆるものでAIが普及しています。
ふと、以前、新聞の投書欄で読んだ「小さな子どもに戦いの遊びやゲームをさせてたくない」という投書を思い出しました。
相手を武器で倒すような行為を、たとえ遊びであっても、幼子から成長期までの日常に当たり前に組み込みたくないという想いです。
ロシアが引き起こした戦いを目の当たりにし、過去に繰り返されてきた世界の戦争を思い起こすと、"武器による戦い"で相手を倒すことについて、根本から考えさせられます。
戦争でAIというと、「AI戦争」という、兵器にAIを使ったより高度な攻撃のことばかりです。
戦うことに対するAIの利用に焦点が向き、恐らくそのためのデータがAIに蓄積されているでしょう。
開発のためにデータサイエンティストの数を増やすことが、いずれAI戦争の驚異になるはずです。
原爆や水素爆弾の開発をした科学者が倫理を無視したように…。
国家安全保障を考えるならば、過去の戦争の歴史と、その破壊による損失、喪失、苦しみ、悲しみ、徒労、復興のコスト等々をAIに学ばせて、世界全体が「戦争」に向き合い、方向性を考えるAI開発はできないのでしょうか。
戦いありきのAIが科学の進歩を追求し続け、いずれ暴走する前に。
農業分野でドローンに多くのデータを学ばせている実用化試験や、理化学研究所で行っている作曲支援システム研究など、データの蓄積は"みんなで作りだす時代"のイメージです。
あくまでもAIは人間が首位で導入するものならば、倫理も学ばせなければ片手落ち…。
戦争が残した事実と、人の心もAIに学ばせ、武器で戦う"戦争"という言葉がなくなるような、「人間の思考」のAI開発をしてもらいたいものです。
今月NHKで放映している「100分で名著」で、政治学者のジーン・シャープの「非武装平和論」を知りました。
「非暴力という武器」では、"政治的柔術"を機能させることが大事だと伝えています。
礎となる"人としての必須情報"を学ばせて、人間的に考えるAI開発を進めるのは人間です。
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