「エコロジーの価値観で、持続可能に…」

 

「肥料価格高騰への技術的対策」という土壌肥料関係の研究会にリモート参加しました。

この研究会は春秋2回の定例会で、農水省、JA全中、各県の農業試験場、そして肥料メーカーで構成されています。

今年は、北陸の試験場も加わり、13都県の状況をお聴きすることができました。

各県の研究成果は、試験研究の地味で根気の要る作業が形になったもので、時間と費用を掛けた貴重なデータです。

 

肥料の高騰対策として、行政として経済面での支援金の交付があり、生産者が化学肥料の減肥に取り組みやすくします。

研究者や技術指導者は営農指導として減肥や化学肥料の代替を検討する取り組みを。

過去の肥料高騰時(2010年)にも指導されていたことをベースに、引き続き研究が続きます。

 

半日集中した研究会終了後、ふと「肥料の来た道帰る道」という高橋英一氏の本を思い出しました。

本棚から手に取り、改めて目を通すと、本の結びに、今に続く課題がありました。

1991年上梓の本…。30年前になります。

 

「肥料をエコロジーの対象としてみるか、エコノミーの対象としてみるかの違いがある。」

生態学という生物界の自然を対象にした経済学、そして、人間の金銭思考の経済学。

金銭を超えた価値観のエコロジーと、金銭をもとに考えるエコノミーを肥料の高騰で考えると、

この肥料高騰対策の支援金や、高騰対策としての減肥はエコノミーですが、

限りある資源を持続可能な施肥体系で使う技術は、エコロジーなもの。

「農業と工業の二大生産活動の連携と調和を真剣に考えるべきときにきている…。」

今まさに。エコロジー。

 

今日の研究内容を「肥料高騰対策」としてより、「持続可能な農業」の取り組みとして捉えたいもの、と研究会は閉められました。

高橋氏の本では、

「技術システムを受け入れる新しい経済の枠組みをつくることが重要。

ライフスタイルの見直しが必要。」と。

 

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