「弔意とはかけ離れた国葬の賛成・反対」

 

当日も「国葬反対」の運動がある中で、国葬の一日がはじまりました。

何に目を向け、何を基準に判断するかは、さまざまな考え方があり、意見が分かれるのは当然のこと。

「法的根拠」「経費」「弔意の強制」「国葬への適格性」が問題視されています。

しかし、儀式とは別の視点で、人が亡くなった時の心情として「哀悼の意」があります。

 

「強引に進める」ということが、次々に起きてきた日本の政治。

東京オリンピック、森友問題、原子力発電の推進など、国民の不信が不安を煽る出来事が続く中で、手順を踏まずに進んだ国葬計画は、反感を生んでも仕方ない気はします。

長期政権には、時間を掛けて取り組みを続けられるメリットと、惰性や忖度が生まれるリスクがあります。

しかし、反対派が「税金泥棒の国葬は、直ちに中止してください」と大声で発した言葉には、違和感がありました。亡くなった方に、税金泥棒とは•••。

報道で「国民の声は二分されている」という混乱を伝える中で、

「国葬は反対でも、畏敬の念はある」という国民のひとりとしては、今までの功績に「お疲れさまでした。ありがとうございました」という想いでいます。

政治とも宗教とも関わらない「デジタル献花」が今月いっぱいに延期されたようですので、自分の言葉でお悔みをしたいと思っています。

 

 

安倍元首相は、マックス・ウェーバーの「職業としての政治」を読んで、「祖父(岸信介氏)の判断は、心情倫理としては問題があります。しかし、責任倫理としては”吉田安全保障条約を改定する”という課題を見事に成就しています。とくに政治家は、結果責任が問われます。政治家は国益を損なうことなく、そのせめぎあいのなかでどう決断を下していくか、ということだと思います」という考えに至ったことを対談で語られています。

 

三代続く政治家系で、職業として“責任倫理”を選んだ覚悟が伝わってきます。

プーチン大統領と30回の対談をしたというのも、大きな挑戦…。

他にそのようなことをする政治家がいたのかと思うと、結果責任を果たせなかった無念の想いに気が向きます。

佐藤栄作首相が、天皇のイギリス訪問からエリザベス女王の来日へと結ぶ構想を実現したように、日本の未来を思い描いていたはずですから。

  

応援演説で殺される、という最期に、遺影の微笑みは何を伝えているのでしょうか。

安らかにお眠りください。弔問外交を後任に任せて…。

 

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