「“輸入と国産”を自分で情報選択する時代」

 

雨の昼下がり、食べもの通信社による「食の安全連続講座」を聴講しました。

昨年から様々な組織による食の情報をzoomで共有してきました。

コロナ禍が変えた、ひとつの進歩。

せめて最新情報を享受することで、行動範囲が狭まっていても、思考の幅を拡げたいものです。

 

肉の安全性は、家畜の生育環境と緊密な関係があります。

ジャーナリストの猪瀬聖氏のお話では、安全性に関わるものに「成長ホルモン」「ラクトパミン」「抗生物質」「塩素洗浄」などを挙げ、成育環境がそれを必要とする事例がありました。

 

近年、国際獣疫事務局(OIE)が「アニマルウェルフェア」で家畜の環境を整えることを勧告し、農水省が家畜の飼養管理として普及しています。

 

 

成長ホルモンは、投与が認められている国(カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど)では、生育を早め、餌や管理費のコストを下げるために使われています。

日本は国産には使われていなくても、輸入肉への規制が緩いため、不使用の表示がないものは微妙らしいです。

豚肉に使用するラクトパミンは、EU・中国・ロシアなど160ヶ国は禁止。アメリカは使用。

カナダポークは、成長ホルモンとラクトパミンどちらも不使用とか。

 

 

国産肉は安全だと思いがちですが、抗生物質への規制は緩く、耐性菌の存在が危惧されます。

厚労省調査(2015~17年)では、国産鶏肉の59%、輸入鶏肉の34%から耐性菌が検出されたそうです。

草食の牛にコーンの餌を与えることで、胃酸が多く出て酸毒症になり、抗生物質が必要になることも。

小さい檻で育つストレスを無くすのがアニマルウェルフェアですが、バタリーケージの使用禁止回避のための画策をした吉川元農水相に、この春、収賄罪の有罪判決が言い渡されています。

規制に対して「便宜を図る」という動きは、いろいろな組織の川上で行われているのですね。

日本の”緩さ”を生む根源が見え隠れしています。

 

食肉は”国産だから安全安心”とも限らず、ひとつひとつの表示や情報で判断することが大事なようです。

良い環境で育てば、安全性は高くなる。

自分が食べるものを自分の判断で選ぶ…。

そのために、政治家を選ぶ「有権者意識を持つ」。

最後の言葉が印象に残りました。

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