「出荷できなくなる原因不明の症状」

 

信州では、秋作のセルリーの定植期です。

生産量全国一の長野県は、諏訪地域と松本地域を主な産地として新鮮なセルリーを栽培しています。

セルリーは冷涼な気候を好むため、真夏の産地は諏訪に任せて、松本盆地は春と秋の栽培が基本です。

 

今年は、松本地域で病害対策試験を行っています。

JA全農長野で発行している「信州のそ菜」7月号で紹介された「セルリーの病害」のひとつです。

記事では「夏秋期に見られるセルリーの障害」が7種紹介されています。

セルリーでは、難防除病害として「セルリー萎黄病」、そして、芯腐病、斑点病、葉枯病、軟腐病…等々の病害がありますが、紹介されているのはそれ以外のもの。

7種の症状の内、原因不明が4種あります。

 

          育苗培土へ 5%混合 / 10%混合

近年、増えているという「穴あき」症状が試験の対象。

昔、試験調査で行ったセルリーの収穫現場で見たことのある症状です。

収穫の時に切ると、株元の中心に穴が開いていたり、腐る症状で、出荷ができなくなります。

お得意様には発生がなかったため、話だけで聴いていましたが、昨年秋に発生が見られた方が、今年春作のセルリーの育苗で弊社の資材の施用をしたところ、10000株に5株の割合の発症だったとのお話…。

そこで、秋作は別の生産者様をご紹介いただき、効果の確認作業です。

 

育苗処理をしたのは約1000株。(下写真、左奥)

ハウスでは、さらに効果の高くなる圃場用資材との組み合わせ区も設置します。

農業経営では農業資材でのコストダウンが勧められていますが、それらすべてが無駄になるのが“出荷できない”高コスト。

病害対策は、本当に重要です。

 

 

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