Kの長い脚に自分の脚を絡めた

あまり高くない体温だけど柔らかい温かさが伝わってくる

まだ眠っている

寝顔も体もこちらに向けていた

ほんとに無防備な顔で眠るなぁ

そう思いながら胸に顔を埋めた

優しい男の香りがして気持ちが安まった


静かな朝で あの何もなかった日からどれ位時間が経ったのだろうと思う


無防備なのに時に保守的

大胆かと思わせながら心を見せなかったり

だけど最近はkの気持ちの窓は私に対してはオープンになりつつある
それがまた愛しい気持ちを増幅させた


「ねぇ…好きって言って…」

私の台詞じゃない、kの台詞

後ろから抱きしめながら、首に顔を埋めて聞いてくる

「好き…kちゃんが可愛くてたまらない」

私が答えた


「うん、オレも好きだよ…どうしようもない位好き」

そう言って力の入った腕で私を更に抱きしめた