眠りについてからどれ位の時間が経っただろう
ふっと蒼い空気の中で目が覚めた
目を凝らすと、ベッドで眠る私の横にkが座って佇んでいた
私は手を伸ばしてkの体に触れた
こちらを向いて
「起こしちゃった?」とkが呟いた
蒼い様な闇の中で見つめ合っていた
「起きちゃったの?」
「うん」
母親に相手にして欲しそうな子供の様にいや恋人に相手にして欲しいそうにこちらを見ていた
「一緒に眠る?」
私は手招きしていた
私はきっと眠かったのだ
半分意識が眠っていた
空にkを誘った
そしてこのまま抱かれてもいいかなとも思っていた
kは「うん」と頷くと私の傍に滑り込んできた
思ったよりもkの体は大きかった
首に手を回すと私は無意識に彼を抱き締めていた
kも私を抱き締め返した
「いい匂いがするよ」
そう言って抱き締めながらなんと彼は眠ってしまった
眠り姫じゃない、
先に眠りにつく王子…
kのしなやかな体と優しい香りに包まれながら私もいつの間にか眠ってしまった