「ちょっとシャワーしてくるね」

髪を乾かし終えると立ち上がった

kの髪や体から私が選んだシャンプーとボディーソープの香りがしていた

「うん、なんか落ち着く部屋だね、きれいにしてるなぁ」

「俺部屋がきれいじゃないとダメなタイプ」

そんなに神経質ではないけどなんとなくわかる気がした

「てきとーに寛いで」

そう言ってバスルームへ入って行った


シャワーから出るとkは横になっていた

ソファはkが寝転んでも余裕のある大きさだった

疲れているんだな
スヤスヤと可愛い寝顔だった


コンペが続く間は徹夜もあったり短い睡眠時間にちょっと苦しんでいたから

私は軽いタオルケットをかけた


外の雨はやまなかった


そしてkは深夜になっても目を覚まさなかった

このまま朝まで眠っているのかな?

明日は昼過ぎからの打ち合わせだと言っていたから大丈夫か…

私はkの眠るリビング横の小さな寝室でいつもの様に眠りについた