少し固いシーツの上に伸ばした腕にKの細くて長いきれいな手が重なる。

わたしの腕をそっと撫でると指の間に細く長い指を滑り込ませてくる、そして彼に捕まえられた

熱くもなく冷たくもない体温
 
香水も何も纏ってないKの香りを感じたいと思う

男にしてはきめ細かい薄い肌に嫉妬する

なんてきれいなこ

ゆっくりと瞬きしながら

やがてうつろになる視線

抵抗しながらもきれいに目を閉じて
眠りの中に滑り込んで行く


独占なんか出来なくていい

ただ少しの時間でも一緒にいて

それだけで満たされる

甘やかしたい

そして自由に愛でたい


私の残りの人生捧げたい


重いな重いな、そう思いながらスヤスヤと眠る

可愛い顔を眺めながら思う


ぷっくりとしたくちびるをつい触りたくなって
起こさないようにそっと触れてみる

薄い唇の人が好きだった

だけどKがそれを覆した

なんて可愛い唇…こんな形あるの?

女のコみたい、ピンク色

ダメだと思いながらそっと軽くキスした

Kの頬が緩んで少し笑った

浅い眠りなのか、
少しだけ目が開いた

そして私の顔を見ると安心するように
また瞼を閉じた
可愛い寝顔に戻って