予期せぬどんでん返しが非常に面白い 小説 後宮の花シリーズ | FLOWERS~ めぐみの夢恋語り~・ブログで小説やってます☆

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後宮の花は偽りに惑う (双葉文庫)

著者 : 天城智尋

双葉社

発売日 : 2021-01-13

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文句なしに面白い。

オビとあらすじに「運命の双子に訪れる永遠の別れ」とあったので、短絡的な自分は、てっきり皇帝である叡明が亡くなるのかなと想像していた。この作品の主役は間違いなく「身代わり」皇帝である翔央と同じく身代わり皇后蓮珠であるので、翔央の方が亡くなることは考えにくいからだ。

ただ、この作者さんは以前にも書いたように、「大どんでん返し」を仕掛けるのがとても上手い。しかも、それが不自然ではなく、物語の自然の流れの中で読者側も「なるほどね~」と素直に腑に落ちる形で仕掛けられているから、何らかの「仕掛け」はあるだろうなと漠然と予測はしていたし、むしろ、それを楽しみにしていた。
これまでのところ、私は良い意味で予想を裏切られっ放しだった。
やはり、「仕掛け」は最後に仕込まれていた。
「双子の永遠の別れ」というのは死ではなかった。本物の皇帝が身代わりを務めている最中の弟を身を挺して庇い、右目を失明してしまった。不慮の事故による怪我という理由で、身代わりの方が「本当の皇帝」となり、また「身代わり皇后」も同様に「本物」のふりを永遠に続けざる得なかくなった。
双子は隠密裡に、入れ替わったのだ。うーん、素晴らしい、これは私にはまったく想像もできなかった。こういう形の「別れ」だったとは。
本当に、またしても良い意味で想像を裏切られた。
この事件により、「身代わり夫婦」はついに真実の夫婦に。
また、当たるはずのない予想をすると、最終的には「身代わり皇帝と皇后」が真実の皇帝と皇后になるのではと思うのだがー。
また、予想は裏切られるのかもしれない。次巻に期待。