皆様、こんにちは。
今日はグングンと気温が上がってますね~。
もう初夏だ~🌞
さて、本日も大河ドラマ「光る君へ」を視聴しましたので、
感想を少しだけ書かせて頂きたいと思います。
まずは、、、
✨一時は仲違いした「さわ」とまひろ。女の友情ふたたび✨
これは仲違いと書きましたが、ちょっと違いますよね。
石山寺参籠に行った、まひろとさわ。その夜、女好きの藤原道綱がさわとまひろを
間違えて夜這いにきた。道綱は、まひろが気に入ったわけだ。
人違いと気付いた道綱は這々の体で逃げる。傷ついたさわが「私は、まひろさんのように
美貌も才知もない」と一人で勝手に拗ねたわけ。
まひろはさわに手紙を書いたけど、さわは全部突っ返してきた。ところが、ある日、さわが
訪ねてきて、まひろに謝罪。しかも、まひろから来た手紙はすべて書き写していたという。
さわは「少しでもまひろさんに近づきたくて」と正直に打ち明けた。
このさわの気持ちは、同じ女性として凄く共感できる。美人で知的に人がいたら、最初は
憧れる。でも、その中、「アノヒトはあんなに素敵なのに、何で自分は冴えないの」と
負の感情を抱くようになる。劣等感から逆恨み的な感情を抱く。
これって、もちろん良くないことだけど、誰でもよくあること。
さわさんは本来は明るくて活発な女性なのに、真逆のまひろの側に居ると、どうしても違いを
意識してしまうんだと思う。それで、つい八つ当たりしてしまった。
でも、さわさんはやはり、聡明な女性だった。自分から過ちを悟り、まひろに謝った。
「これからも末永く友達でいてくださいね」。
一時はどうなることかと思われた二人の友情は再び元に戻る。
かえって雨降って地固まるかも。
✨関白道隆の転落、定子の不幸の始まりと強き帝、一条天皇✨
これは何度か書かせて頂きましたが、、、
関白道隆がついに最後の瞬間を迎えた。自らが長からぬことを悟った道隆は
強引に嫡子伊周を「内覧」の位につける。娘婿でもある一条天皇に奏請したのだ。
最初は渋った天皇だったが、結局、期間限定でこれを許した。
この辺り、若い天皇の苦渋の決断というべきだろう。
定子を妻として愛しく思ってはいるものの、専横を極める道隆の言うなりになっている
と、他の臣下たちから頼りない帝だと囁かれているのは知っている。
道隆の死後、一条天皇は定子から兄尹周を関白の職につけて欲しいと懇願されたが、
これには許可を出さなかった。
流石は英明さを後世に歌われる賢帝である。定子への寵愛は寵愛、妻を大切にする愛情は
「私情」だから、「私情」に流されて政治をするべきではないと心得ていたのだ。
だが、頼りにする良人から拒絶された定子は、失意のどん底に落ちる。。。
✨兄たちの次々の不幸。その死によって道長の運が拓ける✨
これはタイトル通りですね。
まだドラマでは描かれてはいないけど、道隆の死後、跡目を継いだ道兼までもが
病死してしまう。
これで、道長にいよいよ運が巡ってくるわけだ。
私はこの下りを見ると、どうしても江戸時代の八代将軍吉宗を思い出す。
吉宗は紀州藩主の末子として生まれたが、側室から生まれた庶子だった。
しかも正室腹の兄たちが上にいたので、本来なら将軍どころか藩主にもなれない身の上だった。
ドラマで「貧乏旗本の四男」と名乗っているが、あれは少しは本当だ。
ただし貧乏旗本ではなく、紀州藩主ではあるが。しかし、兄たちが次々に死ななければ、
彼は本当に貧乏部屋住みで終わるはずだった。
が、兄たちが死に藩主となり、更に七代将軍家継が幼くして亡くなり、
藩主どころか、徳川宗家の跡目を継ぐという大躍進をした。
誰かの不幸がまた別の誰かの幸運につながるとは、皮肉なものだけど、
歴史では、珍しいことではないのかもしれない。
✨離れていても、想い合う道長とまひろ✨
二人の想いは強いですね。
また、疫病に倒れたまひろを悲田院から連れ帰り、一晩中、屋敷にも戻らず
懸命に介護した道長。
そこで、再び道長とまひろの接点があり、交わることのない二人の人生が交わった。
道長の正室倫子は、相変わらず鋭く、良人の心に誰か別の女性が住むことを察知し
道長にそれとなく探りを入れている。
だが、倫子は道長にとっては申し分のない妻であり、内助の功を尽くしている。
倫子が亡き父から受け継いだ莫大な財産のお陰で、道長は疫病に苦しむ民たちの
ためのお救い小屋を建てることができるのだから。
よくできた妻に、道長も頭は上がらないし、そんな妻を粗略にできるはずもない。
✨「作家・紫式部」誕生まで、あと少し✨
ラストの方になります。
まひろが一人、自邸で月を見上げている。
同じ頃、道長もまた月を見ている。
まひろはふと何か書きたい衝動に駆られ、硯で墨を擦り、筆を取る。
で、いきなり「いずれの御時にか」と書き出すのかと期待したんたけど、
やはり、そんな単純な展開ではなかった💦
彼女自身はまだ自分が何をどう書きたいのか判らないが、
明らかに、まひろの中で何かが動き始めている。
千年の時を超えて今に語り継がれる名作を残す女流作家の誕生も近い。