たましいの記憶(前編)

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https://ameblo.jp/megumi-janzu/entry-12562416906.html

 

 

彼女は明らかに

今回の人生での彼女と

明らかに違う

性格

責任

心配

を持っていて、

 

口調や態度でそれが

よく見えました。

 

 

いざ、戦いの日。

 

彼女も、

幼い自分の赤ちゃんを

からだにぴったりと

くくりつけ、

自分の部族を

勝利に導くように、

自らも

戦いへと挑みました。

 

 

彼女の部族は

戦って

戦って

戦い抜いたのです。

 

彼女も戦いました。

必死に・・・

 

 

でも、

気がつくと

一緒にいたはずの

大事な赤ちゃんが

いない!

 

・・・

戦いの激しさに

いつのまにか

しっかりと

自分と一緒に

くくりつけていた

赤ちゃんが

いなくなっていたのです・・・

 

 

彼女は泣いて探します。

「私の赤ちゃん

私の赤ちゃん

どこにいるの・・・!!!」

 

探せど

探せど

どこにもいない・・・

 

 

そして

なんと

 

部族で生き残ったのは

彼女ひとりだけだったのでした。

 

 

ガックリと

自分たちの村へ帰る彼女。

 

そこには

酋長である

自分の夫が待っていました。

 

その夫に

自分たちの赤ちゃんが

戦いでいなくなったことを

告げると

 

「・・・戦いとはそういうものだ。

泣いても無駄だ。」

冷たく言うだけ。

 

 

彼女のこの人生での

一貫した態度である、

 

口調の冷たさ

ドライな感じ

すべてをただ

感情なく受け入れようとする姿 

など

 

は、

夫である彼と

同じであるのだなぁと

見受けた私たち・・・

 

(夫に

そうあれ、と

教えられたんだろうな ショボーン

 

 

失った悲しみを

夫と

分かち合うこともなく

 

ただ

ただ

やるせなさを

隠そうとする彼女

 

辛そうなのに

涙も流せない・・・

 

それは

見ている方が

かえって辛くなる

ほどでした。

 

 

 

・・・(後編)に続く・・・