先日

とある小学生が、林原めぐみって誰?
灰原哀の声やってる人らしい
と言っていて、驚いた

なんてお葉書を
ラジオで読みました。


なんとありがたい!

ここまで「声優」が誰だの
初挑戦!とかタレントさんとともに
テレビで告知したりだのしたら、
キャラクターの向こう側に「人」がいるなんてことは
もう、幼少のころから当たり前。

でも
アンパンマンが助けに来てくれるかも、
やら

ドラえもん来ないかな…と
机の引き出しを覗いてみる時期が、
もう少しだけあってもいいよなああ

とか思うこともある。

こんだけCDとか出してきて
林原めぐみ名義の仕事もしてきてなんですが

キャラクターと
私を、直結しない思考
つまり、
「私を知らない」という事は
私にとって、本当に喜びだったりします。


だからこそ
この道を選んだのだからねえええ。

最初から知ってほしかったら
もっと違う入口にいったでしょう。

「林原めぐみ」は知らないけど
灰原哀ちゃんを好きでいること
ロケット団のムサシを面白いと思うこと、
らんまを再放送で見て、ただただ笑っている事
なんだかポカポカしてしまうこと(笑)


それは、とてもとても
「声優」という仕事にとって
シンプルに喜びだったりします。

もちろん
「林原めぐみですが!」と
面【つら】を掲げて
出て行かなければならない場所もあります。

とはいえ
この世界の醍醐味の一つ
「声」はキャリアも年齢もおかまいなし。
本人が、潜むことで、成し得る空間があるのですよね。

難しい時代だけれど…。
そのお葉書で
今一度、立ち返れた気がします。

ありがとう。
いいぞ!どこぞの小学生!