自宅のパソコンで

年賀状印刷


毎年…


わかっていながら

ドキっとして、

そして粛々と作業を進めることがあります。


日ごろ使う事のあまりない、パソコンの中に入っている、年賀状用の住所録。

中には、すでにこの世にいらっしゃらない方のお名前もあります。


そして毎年、この人を住所録からデリートするべきかどうか

一瞬悩んで、そしてやめます。


もう出すことのない年賀状。届く訳もない年賀状。

でも、その瞬間、その人の事を、物凄い勢いであれこれ思い出すんです。


ちょっと苦しくなって、でも、この人の名前をデリートしないから

毎年この時期に思い出す。

いうなれば、こんなことでもないと、そうそう思い出すこともない方もいる…

というのも現実です。申し訳ない事ですが。

そもそも、元気な人でさえ、そうそう会えない人、なんなら5年以上直接会っていない人もなかにはいるからね。

プリンターに「えいや!」としてしまえば

連続で印刷できてしまう宛名だけれど


いちいち止めながら、お名前を確認しながら進めます。


それでも、その昔、父の会社やお世話になった方々へ1枚,1枚宛名を直接書き込んでいた母を思えば、指先一つですんでしまう作業。

投函はギリギリになりそうです。