それいけ!アンパンマン
第1364話「こむすびまんとほたる姫」

ああ!

どれだけこの日を待ったことか


どれくらい、ぶりなんだろう。


私担当のこむすびまんの師匠は


おむすびまんです。


おむすびは△で

こむすびは〇です。


おむすびまんは

「おむすびまんで
ござんす




こむすびまんは

「こむすびまんで
ござんしゅ


と名乗ります。


とにかく、こむすびはおむすびまんにあこがれております。

(中味の私もです)


この二人…


コンビのようでコンビではない。


結構単体で出ることが多く


なかなか2ショットで出てくれないんですよ。


おむすびまんの声を担当されているのは、

大ベテランの、京田尚子さん。

とにかく、いでたちから何から、スマートで、

優しくて、時にかわいらしくて

憧れの存在です。


私とのご縁もたくさんあり

幽遊白書の玄海さん

オリジナルは京田さん、
術を使って若返った姿は私


シャーマンキングの、
ようのばあちゃんも京田さん


その他、お世話になった作品は、
きりがありません。



そんな中

ファーストインパクト的な、一番の感動は


その昔日本テレビでやっていた名作シリーズ(あったんだよ)

フランダースの犬のネロを私がやった時。(やったんだよ1年)

注)くれぐれもフジテレビの名作枠では
ありません。

そこで
ネロのあかぎれの手をとり、「ああ,かわいそうに、こんなになって」と

おばあさんがねぎらってくれるシーンがありました。


セリフはおばあさんの顔のカットで、
口にあわせて言うタイミングだったけど


京田さんは、台本には指示がないけれど

ネロの手のアップのところから

「ああああ…」と、優しく、
切なくさすってくれるアドリブを入れて

セリフを言ってくれました。


その!

その!

 「ああああ…」

が!!

もう、それだけで、

その優しさだけで、

アフレコ中、泣けてしまったんですよ。

(ネロひどい目にあいすぎていたからねええ)


なんだ…この

慈悲にみちた

「ああああ…」は…と。


当時、まだまだキャリアの浅い私に、

本当に、手のひらがあたたかくなるような

投げかけをしてくださり、

(実際手になんか来たしな!)


ばーちゃん!はんぱねえええ!!!!!!

こんなばーちゃんに、なりてえええええええ!!!浦島風)

と心に刻んだのです。


おむすびまんに憧れる

こむすびまん。


一生追いつくことはないけれど…


「おいら、修行の旅の、途中でござんしゅから」

と、一生懸命、
いきがるこむすびまんと


わたしゃ、
同じ気持ちなんでござんしゅよ。

〒112-0013
キングレコード株式会社
キング・アミューズメント・クリエイティブ本部
「林原めぐみのハートフルステーション」係 
<メール投稿>
ハートフルステーションの「メッセージ投稿」欄から

東京ブギーナイト配信中
毎週火曜日更新