ラジオでは
何度も何度も何度も
毎年、毎年、毎年した話。

そしてこれからもきっと繰り返し
繰り返し
話していくと思います。

1995年1月17日
阪神淡路大震災のすぐ後に
オンエアされた
ハートフルステーション

放送するのか、しないのか
放送する?何を?何を話す?どうする?

こんなにマイクの前で

「皆さん今晩は
一週間のご無沙汰、
いかがおすごしだったでしょうか」

の挨拶が邪魔で重く感じた事は
無かった。

ラジオ関西
何度も足を運んだ大好きな神戸

ニュースで見た真っ黒な煙

あの子は?生きてる?
直接会ったこともないリスナーを思う。

テーマが、流れ
今この放送を聞いているということは
生きているということでと、

当然台本なんて何もない中

少しでも元気になるような曲を
かけ続けた。

唾液が胃液みたいな気持ち。

後に
(まだネットは盛んではなかったのが
ちょっと良かった)

非難のハガキが沢山届いた。
なんで大事な時間にニュースを流さないで
自分達の放送を流した!
安否確認を流すべきだったのではないか!?


と。

もちろん覚悟の上。
予想は、していた。

その後、時を経て郵便事情が整ってから

あの時、
ハートフルステーションを放送してくれて
本当にありがとう。
ずっとニュースばかりの中
やっと日常で、やっとほっとして
やっと生きてるって実感しました。

やっと泣けた

テーマを聞いて、
先週と同じ時間がココにあると思った。

と、多数。
おそらく、目の前には、まだやらなければ
ならないことが山積みだろうに。
わざわざハガキを書いてくれるなんて…。
その状況下で…。
結果
神戸を思い、被災地を思い
放送をなぜした!ニュースだろ!
の人達は、他県の人だった。

放送をありがとうは
全てが全て被災のど真ん中の神戸からだった。

責めた人を責めてるんじゃない。

愛があれば
それが正義であれば
正しさに繋がるわけではない。

愛ゆえに、正義ゆえに
見えなくなるものがある

ということ。
を私は、深く学び、刻んだ。


大ヒットの中引き出す話ではないけれど

スターウオーズの
小さな有名ロボットキャラクターをはじめ、
映画内で
産まれもって体が小さい方々(小人症の方たち)を
スーツアクターとして起用している事に対して

酷い扱いをしている、
人権侵害だ!
かわいそうだ、と
ある団体が
監督たちを訴えた事がある。

そんな中

スーツアクターの御本人は
私にこんなに素晴らしい仕事を与えてくれた
ジョージルーカスに、こころから感謝している。
と、
訴えている団体を非難した。

何かが共通していると思う。

誰かの為に優しさをかかげる時、
使う時

道を誤らない様にしなくてはいけない。


私は、この話をまだ聞いた事のない誰か
1人にでも届けば…の気持ちで
事あるごとに語っています。

きっとこれからも、ずっと。


そして、以来

「私には何もできないけれど、応援しています」という言葉を使わないようにしています。

出来ない自分を少し美化して、おくゆかしい場所におかず。

たとえ10円、100円の募金でも、なんでも、

できない、と、言葉にするより

小さくても、小さくても、出来ることをする。


「偽善も集まれば善になる」


20年前に被災地のリスナーにもらった言葉。(今年で21年)

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〒112-0013

レコード スターチャイルド

「林原めぐみのハートフルステーション」係


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