NHKプラスで、「遺された声」というドキュメンタリーを見た。
夏の季節が来ると、同時に戦争特集が毎年始まる。
沖縄戦のあった今の時期、今回のこの女子学徒の生き証人の声が残されていた。
女子学徒というと、「ひめゆり部隊」が有名だし、
映画でも何回もリメイクしているから、日本人なら、よく知っていると思う。
この録音テープは、沖縄の写真家 平良孝七氏が、一人一人にインタビュー
している音声だそうだ。
10代の女子学生400人のうち、半数が亡くなったという。
彼女たちは、看護を中心に活動していた時、
戦争とはどれほど、人間が人間で無くなる状況に陥っていくかを
目の当たりにした生き証人だと思う。
一人の女学生が、話していた、
「野蛮人ですよ、動物でもない、野獣です。」
という言葉が、どれほど人間が醜くなるかを象徴していると思う。
どんどんと追い詰められ、
もう後は海に落ちる絶壁だけという場面。
想像しただけでも、寒気がする。
まだ10代の女学生に、
死を突き付け、覚悟させた戦争とは、
人間の最も愚かな行いだと、つくづく思う。
戦争は、やってはいけないのだ。
こんな進んだ世紀になっても、まだ、戦争を起こしている
人間て、馬鹿なの?と言いたい。
これから、人間が生きていくのが困難な時代に向かっているのに、
どうやって生きていくかを真っ先に考えるべきだろうに。