前に見た「松本清張と帝銀事件」についてでは、
かなり衝撃的だったけれど、
今回の「下山事件」もかなり」衝撃だった。
戦後の時代については、わたしは知らなかったのだが、
帝銀事件にしても、下山事件にしても、
歴史上に残る大事件で、謎が多すぎる。
今の時代だから、解明できることもあり、
いずれの事件も、冤罪と暗殺という
おどろおどろしい事実がはっきりし始めた。
アメリカの占領下にあった日本では、
どうしょうもできないことが多すぎて、
真犯人を追求できない状態であったなど、
言えなかった時代なんだな。
隠蔽。工作。
下山事件に関しては、
アメリカの反共工作が当時あったのだという事実。
共産主義をいかに食い止めるか、
そのためには、人一人の命など犠牲にするという
恐ろしい感覚が普通であった時代。
恐ろしい、恐ろしい。
対反共の戦争、朝鮮戦争のために、
アメリカは、日本の鉄道を武器や戦闘員の輸送に
利用したいために、国鉄総裁暗殺を裏工作したというのだ。
歴史は、恐ろしい事実を闇に葬った。
今更、何も言えないじゃないか。
戦争とは、そういうこともやってのけるのだ。
恐ろしい、恐ろしい。
どうか人間の罪をお許しください。
遠い昔の事件だけれど、
やはり、日本人である以上、闇の歴史も知っておかないといけないと思う。