お金なら幾らでもある。

・・・愛を下さい。

esperais・・・仏文の中にespoireの動詞活用、エスペラスを見つけた。
ガッツポーズ。
エスポワール・・・エスペラス・・・。
私はエスポワールという言葉が好き。無性に幸せな気持ちになって片腕に抱えてた仏検の過去問を両手に持ち替え、目線を上げた。
電車のつり革横には若い男性とピンクがかった服の女性の肩。
窓の外はその時は、三軒茶屋から渋谷に向かうらしかった。
エスペランスは希望で望み。エスペレールはその動詞。
エスペラスはエスペレールの何だったのか?
調べないと。エスペラスは→?赤ペンだ。
肩からずり落ちるバッグを引ったくり、私はペンを取り出した。片手につり革と片手に赤ペンで、目の前の男性、女性の視線、「なんでここでニッペンの美子チャンなんだよ」横目に私はにったり、笑う。
Esperaisはエスペランサって読んで、あなた達、何て意味だかわかってんの?ふふん。
・・・後で調べないとな。―汗。
今日、私はアンニュイな感じである、昨晩締め切りぎりぎりのレポートをだらだら朝7時までかけてもできず、TVをつける。今日の占いが流れ、私の星座は「早起きして身の回りを整理しよう!」と告げられた。がく。まだ寝てないんだけど。でもそれから明日の予習も家の掃除もバイトのネット登録も、一気にして来たわ。ある目的で外出する為。寝不足で、こんなにふらふら状態で、授業でもなく、友達に会うでもなし、まして男の子に会うでもなくそれともバイトでもない。いつもの生活から離れて、期待と小さな〝望〟を持っているのだ。赤坂のホテルのとある人に会いに行く。その人はボーイでもなくウエイトレスでもフロント係でもない。イチゴとクリームで一杯の、皿を持って、奇人のごとく歩いているのであった。


大学一年の頃、私は第2外国語のフランス語の期末テストを毎日明日に控えていた。要するにいつもせっぱ詰まってたのね。
構文と動詞活用が頭の中で、?マークで行き詰まってしまった時、見るとパソコンの清潔で寡黙な画面が、私に呼びかけていた。
『どうしたんだい、《さあ、》早くこっちへ《いらっしゃい。》』某昔のテレビ番組を思い出すフレーズだけど、スイッチを入れると、綺麗な異次元的音と共にカラフルな画面が動き出した。キラキラキラ・・・・・・。びっくりしたなあ。モウ。
まだ私の知り合い世間でもパソコンに疎い時だった。
その異物に入りそうで、私はでもまだ浮いていて、キラキラする光線を放つ画面に、目を奪われながらも、私はちょっとその異物の彼と一線を画していた。
インターネットのEの字をクリック。青くて丸くてかわいい。ケーキ食う?って言っている。
私みたいだ・・・。女子高生の横顔。太ることを気にしながらのカロリー的に少々の、臆病なグルメさん。

いつからかホテルの定期メイルが私のパソコンに届くようになっていた。
“ストロベリースイートスイートフェアー;もれなくプレゼント!このURLを今すぐクリックしてね!“
「インターネットで予約だと2500円が1800円。」私は即予約した。

今はネットであらゆる類の情報が手に入る。グーグルで食べ放題のリンクを調べてみる。“行く子の食べ放題ダイ好き”
初めてこのホテルのビュッフェを知ったときの胸の高鳴りは正直快感というものでした。
『今日の食べホはイクコ初の赤坂のホテルのランチです。ここは11時半スタートなどで少し早い目に行ってみますと既に行列が!噂に聞いてはいましたが人気店です。焦っていると、5、6分で席は空きました。ホっ。料理の方は?前菜のテリーヌ3品、アスパラガス、ブロッコリーのソテー。食べてみるとかなり美味しい。当店はフランス料理専門店だから味のこり様は納得です。メインデッシュがあって、人がそのブースにたかってます、牛フィレ肉とメ鯛のムニエル。さすがホテルです、コストパフォーマンスが見事。サラダもフレッシュ!スープはポタージュとコンソメのにんじんやたまねぎ、ベーコンが煮込まれごろごろ入ったもの。うーん、これも味がこっくりしてて美味しかったです。お待ち鐘のデザートですが、プチガトー2品、メロンにグレープ、それとゼリーのようなものがありました。品数少、けど、プチガトーはケース売りの物で250円ぐらいします。で超美味しい!メレンゲしたクリームが程よい甘さでたっぷり上にのかっててケーキの中には、何と、丸ごとイチゴが入ってます!!7個いきました。あと3個は軽かったけど(あのな、)お腹の調子を考えてやめときました。ドリンクは珈琲、紅茶、ウーロン茶、ホットだけなのが無念ですが、これだけのロケーションにサービス、値段を考えると十分満足です。又来ます。
データ;11時半から2時半/土日休
時間無制限/お値段1250円
特記事項;ケーキが思いっきり食べたい方は別記の同店デザートビュッフェへ。詳しくは食べホケーキ編参照』
ママが階上に上がってきた。みしっ。みしっ。音がする。
サイトの画面を消した。次に電源を消した。
「はーい。ちょっと放っといてよネー!」私はいい加減に甲高い声を上げる。ママは先ほどからぎしぎし音させて階段を用事しながら上がったり降りたりしている。私が中々下りてこないから気になっているんだろう。



その日の晩食は、白身と赤身のお造り、シジミの味噌汁に、たけのことこんにゃくの炊いた物。野菜の、たくさんと言うよりごろごろ入るだけ目いっぱいに入った野菜茶碗蒸。おつけもの(白菜やらなすびやら山盛り。)など。
ああ、あの目にもジューシーなコンソメスープ・・・。グレイビーでたまんない肉汁のかかったふにゃらかなニンジンやアスパラガス。育ち盛りにはダイエットしてても身体が洋食系を欲するのよね。先ほどのサイトの写真に、目ざとく私はとろとろジャガイモを見つけた。ホウレンソウのバターでドロドロのソテーも見たな・・・好いんだな。・・・。
明日にでも食べに行こう。でも何も予定無いんだよな。
「お母さんはアンタの希望通りにヤサイたっぷりで作ってるんだから、お米も残さずきれいに食べてね。」ママがしわの入った笑顔で言う。「ハイ。」数分後。いつものパターン。「アラ、野菜ばっかり食べて。ご飯も全部食べなさいよ。怒るわよ!」
「ウエッ。」階段を上り逃げる。肉や米をいっぱい食べると後がしんどい。このスレンダーなボデイを持続させるには仕方ないし。私のオシリは無いに等しく、チョコンとマリンブルーのサマードレスに包まれている。胸なんて、ほとんどナイ。良く友達のゆかりちゃんが言うけど。
「晴海(はるみ)、もうちょっと胸つけた方がいいよ。」
放っといておくれ。

☆ツヅク☆
こんにちは。初めてブログを書きます。
『キルトの恋愛』文芸社から7月始めに出版いたします。みなさん読んでみてくださいね。
恋愛コメディです~。