イメージ 1

写真とおり、脳天気な性格の「こっこ」。

先日の繁昌亭での仕事の時
「まりこの新ネタ見に行くねーっ」と
意気揚々と言ってた「こっこ」。

当日開演になっても来ないので
「けっ、またいつもの遅刻かい」とイラついた心を抑え
私は本番の舞台へ。

しかし、終演になってもこっこは来なかった。
よし、今日もきつくなじってやろうと、電話をしたが
留守電になっていた。

「なんやねん!今度こそ友達やめたるわ」と
頭の中で、はっきり決別を誓い
私は打ち上げ会場へと向かった。

お酒も入り、テンション高くなった私は
もう一度電話してみたが、また繋がらない。

家に帰ってから、何度も何度も電話してみたが、繋がらない。

「もしかして・・事故かもしれない・・」
ふと不安な思いがよぎる。

はたと、20年前を思い出す。
こっこは事故をして、病院に運ばれ
私との約束場所に来なかった事があったのだ。

すぐさま、こっこ宅近辺の救急病院を片っ端から電話し
警察にも電話をした。

「事故を調べるのはここではちょっと・・・」と
言い放つ警察官に腹がたち
「あなた、市民の為の警察官でしょう!事故して今頃死んでたらどうするんですか!徹底的に調べてちょうだい!」と
かなりの迫力で怒鳴って抗議をしているうち
とても心配になってきた。

私の大声で、どやどやと、父と母が寝室から起きてきた。
犬までも「くぅーん」と心配し出した。

「もし、事故でなかったら、マンションで倒れてるのかもしれない・・」

時刻は夜中の3時になっていた。
私は飯島愛さんの孤独死を思い出し・・・
いてもたってもおられなくなり
「始発に乗って、こっこのマンションに行ってくるわ」
そう心に決め、リビングで毛布にくるまり
最後にもう一度、こっこの携帯メールに、メッセージを入れた。

「このメールを見た方はすぐ連絡下さい。この携帯の本人の行方がつかず心配しています」

それから二時間後の朝5時・・
ついに、こっこからメールが・・・・。

「まりこ、心配かけてごめんね。実は・・・・
ずっと寝不足やって急に眠気がきて、ソファーで横なったら、今の今まで熟睡しててん。ごめんちゃい。携帯もカバンに入れっぱなしやったから気がつかなかったの。ところで新ネタ、うまくいった?」


一瞬ムカッとしたけれど
まずは無事で何よりだと、やれやれと安堵して
私達家族は、ようやく眠りについた。

翌日、お詫びのしるしにと
知り合いの農家からもらった白菜とキャベツをこっこが
ケロケロした顔で持ってきた。


ふん。なんやねん。もう二度と心配したらへんからな。