えぇえぇ、待ちに待ったミラノ・スカラ座の「ドン・カルロ」を観てまいりました。
なんと言っても私の一番好きなオペラですヴェルディ作曲「ドン・カルロ」。
そして今回のキャストはあり得ないくらい素晴らしい!
エリザベッタに今を輝くこれまた私の大好きなバルバラ・フリットリ!
ドン・カルロに甘く熱い声でこれまた私のタイプのラモン・ヴァルガス!
フィリッポは予定されていたレイミーから変更があったといえどもルネ・パーペ!
やばいでしょ、これ・・・(ヨダレ)
観てきました。
・・・どうしましょう、・・・ではまず率直な感想。
「うぅ、なんかおかしい。」
わたしがこんな気持ちになってしまった要因をまとめてみました。
要因①ヴァルガスが不調
私「ヴァルガス、調子悪いよね。どうしたんだろう?明らかに歌いにくそうだよね。」
友「もしかしたら交代とかあり得たりするかもねぇ。」
私「9年前に来日した時のリゴレットの時と明らかに違うよね。」
そうなんです、私たちは約9年前にも彼の声を文化会館の5階席で聴いているんです。
その時の感動といったら大変でした。ムーティの指揮に心を奪われヴァルガスの声に熱くなりました。
でまちをしてちょっとした偶然からわたしは彼からキスを頂きました。
その彼が不調のようでした。
良い時の声を知っているだけに残念でしたがヴァルガスの次回を期待したいです。また日本に来てね!
要因②ロドリーゴがわたしのタイプではなかった。
「●●ちゃん、わたしのタイプじゃない(涙)。もっと甘くて熱い声のロドリーゴじゃないとぉ。
バスティアニーニ的なカップチッリ的な・・・」
「あの高音で抜いちゃうのはもったいないよねぇ」「だよねだよね!あのままダーって行って欲しいよね!」
これはたぶんかなり個人的な意見です。よって②については絶対違う見方があると思います。
おそらく往年のいい音源を聴きすぎたせいかもしれません。
バスティアニーニのあの輝きと甘さと筋肉の柔らかさみたいなものが感じられるあの声を
自分自身にインプットさせてしまったせいだと思います。なのでこれはあくまでも私的なこと。
ロドリーゴ役・・・ダリボール・イェニス。
要因③エボリ役のザージックの歌唱
初めて聴きましたドローラ・ザージック。メゾの超おいしい役ですね、エボリ。
張るところはものすごいいい声なんです。ゾクゾクくるくらいいい音色で好きなタイプです。
ただヴェールの歌の時の不安そうなちょっと教科書的な歌い方がもったいない感じがしました。
歌えない私が言うのもなんなのですが。とっても大変だってことわかります。
きっとこれから経験を重ねていかれるんでしょうね。楽しみにしています。
要因④オケと歌が合わない、ボリュームもなんとなく合ってないような・・・。
1幕のカルロとエリザベッタの二重唱のあとフィリッポの言葉で傷ついたエリザベッタが「Non pianger,」と歌う場面。フリットリの素晴らしい歌声に全然合わない。指揮(ガッティ)のせい?オケのせい?フリットリはとても歌いづらそうにしながらもなんとか後半はまとまってきた。彼女の声はすべて響きなのでオケに消されるということはないのだけれど違う意味で彼女の芸術が消されてしまうのではないかと心配するくらいちょっとびっくりな演奏だった。他の場面でもなんとなく不思議な箇所はあった。
要因①~④によって不満ではないけれど不思議な気分になったのである。
あのミラノ・スカラ座が!?現地の情報を調べなくてはいけないのだろうか?
ところで超期待していたバルバラ・フリットリはというと、もちろん期待に答えてくれました。
エリザベッタに適役です。あの知性のある容姿と正統派な歌声。
彼女についてはリサイタルにも行ったのでそちらで感想を述べます。
そしてルネ・パーペ。
3幕の「Ella giammai m'amo!」。ものすごく良かったです。声も雰囲気も素晴らしくて最初から最後まで聴いている側の気持ちが緩みませんでした。是非また聴きたいです。
「ドン・カルロ」やはり深い作品です。キャストを集めるのにも一苦労、演奏も極めて難しい。
でもこれからもこの作品を愛してたくさん聴いていきたいと思います。
ミラノ・スカラ座のこの公演の記憶をきちんと心に残して音楽に対する思いを高めていきたいです。
☆座席紹介☆
東京文化会館 4階R1列36番 D席 29,000円(金額や席は公演によって変わります)
・ステージは奥や右奥は見えないが歌手はわりと近くに見えて字幕も見えやすい。
音に関しては問題無く聴こえる。ここで聴こえる歌手は本物だと考えています。
☆時間☆
第一幕18:00~19:15
休憩 30min
第二幕19:45~20:25
休憩 30min
第三幕20:55~22:00
舞台転換
第四幕22:05~22:25