同じ部署の先輩松本さんに
ひそかに恋してる後輩ちゃん、
その②のお話です(^^)
①はこちらです。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ダッシュ、ダッシュ!
とにかくダーッシュ!
え?
これまだ出口じゃないの?
地下鉄の改札、
やっと抜けたと思った先に
待ち構えてた長い長い通路。
とにかくダーッシュ!
え?
これまだ出口じゃないの?
地下鉄の改札、
やっと抜けたと思った先に
待ち構えてた長い長い通路。
絶望しつつ、ひたすら走る。
走り過ぎて心臓が痛い。
運動不足の足が痛い。
でもそれよりもなによりも。
もうかれこれ30分。
走り過ぎて心臓が痛い。
運動不足の足が痛い。
でもそれよりもなによりも。
もうかれこれ30分。
ただ待たせてしまってる
松本さんを思うと頭が痛い!!
走って走って、
ちょっとすいません、
ちょっとすいません、
すり抜ける人ごみ。
最後の階段を駆け上がる。
上がりきった先、
待ち合わせの場所に
ぱっと顔を向けたら。
「………!!」
いいい痛い痛い痛い。
松本さんが!!
かっこよすぎて!!
胸が痛い痛い痛い!!
「お、お、お待たせしました…!」
「お前どっから走ってきたんだよ。笑」
かっこよすぎる松本さんが
わたしの額の汗を見てる。
メガネの向こうの、
透き通った黒目。
「だ…だい、じょうぶ、です、
ほんとにす、すみません…!!」
「だいじょうぶじゃないでしょー」「………!!」
いいい痛い痛い痛い。
松本さんが!!
かっこよすぎて!!
胸が痛い痛い痛い!!
「お、お、お待たせしました…!」
「お前どっから走ってきたんだよ。笑」
かっこよすぎる松本さんが
わたしの額の汗を見てる。
メガネの向こうの、
透き通った黒目。
「だ…だい、じょうぶ、です、
ほんとにす、すみません…!!」
言いながら、
ポケットからさっと出される、
薄紫色のハンカチ。
長い腕がまっすぐ伸びてきて、
わたしの額にぴとっと当てられて、
ドキン!!
心臓が跳ねる。
「あ…」
「とりあえず落ち着け」
駅の出入り口でこんな素敵な人に
額の汗を拭いてもらってるわたしは
周りからどう見えてるんだろう。
ハンカチ…
いい匂い…
しかもなんか
柔らかくて気持ちいい…
綿じゃないよね…
まさかシルク?
シルクのハンカチなんて!
松本さんに!!
似・合・う!!
額を拭いてもらいつつ
バカみたいなこと考えてたら
ぽつり、と届く優しい声。
「そんな焦んなくても良かったのに」
「でも…」
でも、でも、でも。
「なに。心配した?笑」
そりゃあ…
ドキン!!
心臓が跳ねる。
「あ…」
「とりあえず落ち着け」
駅の出入り口でこんな素敵な人に
額の汗を拭いてもらってるわたしは
周りからどう見えてるんだろう。
ハンカチ…
いい匂い…
しかもなんか
柔らかくて気持ちいい…
綿じゃないよね…
まさかシルク?
シルクのハンカチなんて!
松本さんに!!
似・合・う!!
額を拭いてもらいつつ
バカみたいなこと考えてたら
ぽつり、と届く優しい声。
「そんな焦んなくても良かったのに」
「でも…」
でも、でも、でも。
「なに。心配した?笑」
そりゃあ…
そりゃあもう、
心配で…心配で。
”交渉決裂”
商談に行ってた
松本さんから入った電話連絡。
部長に伝えといて、って
言われた受話器越しの声は
やっぱりちょっと
傷ついてるみたいな声に聞こえて。
ああもう…
どうして今日に限って
別行動だったんだろうって
心がぎゅーっと痛くなって。
せめてそばに居られたら。
状況がわかってれば。
わたしにできたことも、
あったかもしれないのに。
でも実際には
下っ端のわたしにできることなんて
なんにもないし、
逆に汗なんか拭いてもらっちゃってる
大迷惑な今のこの状況なんだけど…
「すぐ行きますなんて言っておいて、
30分もお待たせしてほんとにごめんなさい」
「ふっ。全然いいよ。なんかけっこう…
空とかゆっくり見たの久々だったし」
右手に持ってたハンカチ、
そのまましまおうとするから
急いでサッと奪う。
「お、おせ、おせおせお洗濯して
逆に汗なんか拭いてもらっちゃってる
大迷惑な今のこの状況なんだけど…
「すぐ行きますなんて言っておいて、
30分もお待たせしてほんとにごめんなさい」
「ふっ。全然いいよ。なんかけっこう…
空とかゆっくり見たの久々だったし」
右手に持ってたハンカチ、
そのまましまおうとするから
急いでサッと奪う。
「お、おせ、おせおせお洗濯して
お返ししますっ」
「おせおせお洗濯って。笑」
ふははは、
なんて小さく笑う表情が
すごくすごくかわいいから、
また胸がきゅーっと痛む。
このまま見とれてたら、
絶対ヘンに思われちゃうから、
奪ったハンカチをにぎにぎ。
あ、タグ。
綿100%
シルクじゃなかった。
綿100%だった。
綿なのにこんなに柔らかいんだな。
なんでだろう。
柔軟剤かな。
うちのナノックスで洗って
この柔らかさ出るのかな?
ちょっと心配。
またバカみたいなこと考えてたら
腕時計を確認した松本さんの声。
「おせおせお洗濯って。笑」
ふははは、
なんて小さく笑う表情が
すごくすごくかわいいから、
また胸がきゅーっと痛む。
このまま見とれてたら、
絶対ヘンに思われちゃうから、
奪ったハンカチをにぎにぎ。
あ、タグ。
綿100%
シルクじゃなかった。
綿100%だった。
綿なのにこんなに柔らかいんだな。
なんでだろう。
柔軟剤かな。
うちのナノックスで洗って
この柔らかさ出るのかな?
ちょっと心配。
またバカみたいなこと考えてたら
腕時計を確認した松本さんの声。
松本さんが指さしたのは
よくあるコーヒーチェーンだけど。
嬉しい。
気分転換のお供ができるなら、
ここまで走ってきたかいあったかも。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
カウンター席で、
大きな窓から見える
青空を見ながら。
ゆっくりと
コーヒーカップを傾けてる松本さんは、
それはそれは絵になるけど。
憂いのある横顔に見えるのは
やっぱり交渉決裂のせいなのかな…
チュー
ピーチ味の限定フラペチーノ、
チューチューしながら
松本さんの横顔を盗み見る。
「ちょっとさ、」
「?」
「こうしてて」
「え…」
え。え。え。
すぐ隣から。
わたしの頭に
もたれかかるように
コツンと乗せられる
松本さんの頭。
ふんわり香ってくる、
松本さんのいい匂い。
え。え。え。
なに??
なにこの体勢!?!?
逆なら。
やっぱり交渉決裂のせいなのかな…
チュー
ピーチ味の限定フラペチーノ、
チューチューしながら
松本さんの横顔を盗み見る。
「ちょっとさ、」
「?」
「こうしてて」
「え…」
え。え。え。
すぐ隣から。
わたしの頭に
もたれかかるように
コツンと乗せられる
松本さんの頭。
ふんわり香ってくる、
松本さんのいい匂い。
え。え。え。
なに??
なにこの体勢!?!?
逆なら。
松本さんの肩に
わたしが頭を乗せてるのなら。
甘いカップルに見えるかもだけど。
コーヒーショップのカウンターで
こんな素敵な人に
寄りかかられてるわたしは
周りからどう見えてるんだろう。
混乱しつつ、ドキドキしつつ、
背の高い松本さんが
頭を乗せやすいように
ちょっと背筋を伸ばす。
背の高い松本さんが
頭を乗せやすいように
ちょっと背筋を伸ばす。
頬に触れてる、
柔らかい髪の感触。
ドキドキドキドキ
「お前来てくれてマジで助かった」
頭を通して
直接体に響いてくる、
松本さんの甘い声の振動。
「ほんとはすげー凹んでた。笑」
小さな声に
胸がぎゅっと切なくなる。
「い…いつでも、」
つい声が、大きくなる。
「いつでも!
すぐに駆けつけます!」
「ふっ。笑」
ゴツン!
「痛っったっ!!」
イキオイよくゴツンと
頭をぶつけるのは…
照れ隠しと思っていいですか?
「よし。帰るぞ。企画思いついた」
「えっ」
「負けてらんねえ!!」
ぱっと目があった松本さんは。
自信満々のキレイな笑顔。
行け!松本!
戦え!松本!
なんだかわかんないけど、
呼び捨てでエールを送る。
(もちろんココロの中で)
立ち上がって
うーん!と伸びをする松本さんは
超絶かっこいいい
気合いの入った松本さん。
行け!わたしも!
戦え!わたしも!
ゴツンとされて
鈍い痛みの自分の頭、
自分でよしよししながら、
わたしも気合いを入れ直した。
(初出:2016.10.11)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
読んでいただき
ありがとうございます(^^)
ちょっと気分転換に、
コメディタッチな松本先輩で
テンションあげてみました。
同じく、息抜き~な感じで
Reborn楽しんでもらえたら嬉しい(^^)
火曜日おつかれさまでした、
明日もがんばろーう!
