会社のイベントで森本千絵さんのお話を伺ってきました。
森本さんの仕事のスピード感。
短時間で多くのアイデアを生み出し、カタチにできる実行力に圧倒されました。
その中で仕事との向き合い方について学んだこと、気づいたことをメモしておきます。
毎日毎日、ほぼ24時間浸る。
CDのジャケットのアートディレクションなら
カラダに染み込むまでとことん聴きこむ。
担当する商品のイメージに合ったオリジナルアルバムをiPodで作っちゃう。
広告や商品として世の中に見えるところ以外の設定づくり、
土台となる徹底的な調査。
出演者のことだってブログも読み込んでとにかく知る。
このあたりは博報堂での鍛錬が基礎になっていそう。
実験好き。
実験風景を撮影し、提案に使う。場合によっては広告の一部になってしまうことも。
子どものように先入観のない自由な発想。
BOSSのシルキーブラックでは「コヒー」×「オーケストラ」
みたいに、一見何の脈絡もなさそうな組み合わせが新しい感覚を生む。
子どもを集めて行うchibi goenの開催も
そうした感覚をずっと持っていたいからなんだろうな。
企画の1つ1つにも大切にタイトルをつける。
結果、企画案のタイトルがミスチルのアルバム名になってしまったり。
プレゼンもおもてなしと考える。
手書きのお手紙を書くこともあれば、お金をかけて凝った印刷物を作ることも。
クライアント、出演者、スタッフに楽しんでもらう仕掛けを考えている。
みんなで作るものの完成度を妥協しないための方法論。
お金がないならできる方法を考える。手作りでもまだ足りないなら美大生を招集。
実現したら次に何ができるか考える。
カタチ、スガタを変えてどんどん変化させる。
森本さんの仕事は「広告作り」じゃなくて、
「仕組み作り」といった方がしっくり来るかもしれませんね。
ポイントは以下の5つ。
①新しいのか
②動くのか
③好きかどうか
④楽しむか
⑤何年経っても愛していけるか
お話いただいた主な作品はこちら ↓
◆Mr.Childrenのニューアルバム「SUPERMARKET FANTASY」のアートディレクション◆
◆BOSS シルキーブラックのエピソード◆
◆到津の森動物園での個展◆
今回のお話には出てきませんでしたがコピー年鑑2008の装丁も好き。
「クリエイター」×「バス」、わくわくする仕上がりですよね。
わくわく感があるもの、気持ちをほっこりさせるものを作れる森本さんはすごい。
型にはまらないアイデアを出し、決まったものを実現するためのアイデアを出し・・・。
トップクリエイターたちの間で使われている単位 「キュン」。
どれだけキュンとできるもを作れるか、そのためのストイックさを森本さんから感じました。
今日いただいた、たくさんのキュンをしっかりインプットして実行に移せるようになろう。