【Arpège】★★★ パリ7区の三ツ星レストラン/野菜フレンチ | Parisのちっちゃい柔道家meguguのブログ

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パリで柔道を教えているmeguguです。海外生活好きで20カ国以上を旅して現在は何となく来たパリでPACS中です。普段はのんびり絵を書きながらレストラン巡りをしています。食べることが大好きなのでグルメを中心にブログを書いています。よろしくお願いします^^


  Arpège★★★

パリ7区の三ツ星レストラン

お野菜メインの即興フルコースが堪能できる一流レストラン

 

🇫🇷毎週パリのカフェからライブをしています(*^-^*)

 

●1986年にオープンした「Arpège」はミシュランガイドで1987年に二ツ星、1996年に三ツ星を獲得し現在も三ツ星を守り続けています。また、ALAIN PASSARD(アラン・パッサール)シェフは日本の「料理の鉄人」で坂井シェフと対決したことでも知られていて、パリで星を獲得してるシェフ、アストランスのパスカル・バルボシェフや、アリアンスの大宮シェフ、アニスの清水シェフの修業先でもありたくさんの才能を育ててきました。

 

外観

アンヴァリッド地区ロダン美術館のすぐ目の前、主張しない真っ白な外観もナチュラル思考なシェフらしい。


店内

店内の壁がとても印象的で、0階は田舎の農場へ行ったような温かい雰囲気、-1階は小さなボタニカルガーデン。立体的な壁絵が素敵。お料理、内装、サーヴィススタッフの服装まで完全な統一感があり、シェフの野菜に注ぐ情熱と愛情を感じられる。


メニュー

アラカルトorコース

 

■ランチメニュー/Le déjeuner des jardiniers Hiver 2024

185 €

その日に仕入れたお野菜を使いシェフが即興で作るサプライズコース。品数もその時によって違います。

 

■Terre & Merコース Hiver 2024

490 € 11品

 

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ランチ:2名で来店

●お会計:  750€くらい

今回頂いたのはランチコースにメインを追加チョイス、シャンパン2杯、グラスワイン3杯、その他お水コーヒーなど

今日のサプライズランチは12品とプチフールでした。

 

全てのお写真はインスタに投稿しています。

【Instagram】megugram_paris



お野菜メインの即興ランチフルコース。

*ランチメニューの内容はないので、Terre & Merコースに含まれているお料理名はそのままフランス語と日本語翻訳で記載しています。

 

アミューズブッシュ

3種のラディッシュと2種のベジタブルタルト

とても鮮やかでシンプルな一品。獲れたてのラディッシュはシャキシャキ新鮮でなによりもコントラストが美しい。スライスされたラデッシュ、これは手でいただくのかフォークを使うのか少し迷った。結果両方使いました。


シェフのスペシャリテ

Notre chaud froid d’œuf aux 4 épices, sirop d’érable Ferme de Gonneville-en-Auge

4種のスパイスとメープルシロップを添えた温冷卵/ゴンヌヴィル アン オージュ農場

とても美味しかった!卵は3~4層になっていてムースから→クリーミー→濃厚卵黄へと変化。そこへ甘酸っぱいチェリービネガーがアクセントになって楽しいながらとてもバランスよくまとまっていた。繊細でありつつ大胆、ずっと味わっていたい美味しさ。


獲れたてグリーンサラダ、ナッツビネガーソースとパルメザンチーズ、パンジーを添えて

Eden des aromates, aquarelles transparentes Trilogie de ravioles au consommé ambré


ハーブのエデン、透明水彩ラビオリの三部作、琥珀色のパフェ添え

濃い目のコンソメに浮かぶ美しいラビオリ、まるでアート作品を食しているよう。ラビオリはそれぞれのお野菜の色に染まりぎゅっと濃縮されていながらナチュラルなお味。濃い目のコンソメと一緒にいただくと調度良い。


Collection de courges du Bois Giroult en fin velouté, crème soufflée Potimarron, potiron Bleu de Hongrie

ボワ ジロー産カボチャのコレクション、上質なヴルーテ、スフレクリームかぼちゃ、ハンガリー産青かぼちゃ

とっても濃厚なかぼちゃのヴルーテにうっとり。日本のかぼちゃよりも甘みが強くコーンのようなの濃厚さがあります。上に添えられたスフレクリームがさっと混じり合いさらに滑らかな舌触りになる。

 

豆知識

ヴルーテは簡単に言うとポタージュよりも濃いソースとスープの間のお料理。本来はソースですがフランスではスープのように一品として登場するとってもメジャーなお料理です。フランス語のベルベットから派生した言葉で、言葉の通りベルベットのようになめらかで深い光沢があります。

 

オイスターとネギの真珠

殻付きのオイスターをミンチにした青ネギで覆いオーブン?焼き。しっかりとした牡蠣の旨味をネギの甘さで包み込み内側から牡蠣がじんわり染み込んでくるような美味しさ。

 

ラディッシュ寿司のビネガーソース

お寿司の概念を覆す一品。テーブルに運ばれてきた時につい「おー」と喜んでしまうところが自分日本人だなーと思いました(笑)予想以上に酸っぱく歯応えが良いので、お寿司とは別物のサラダ感覚でいただくと感覚としてしっくりくる。


かぼちゃのニョッキとパルメザンチーズとバターナッツのソース、くるみ添え

こちらはとっても濃厚で食べ応えのある一品だった。かぼちゃのニョッキはモチモチというよりねっとり触感。甘さを一皿にまとめあげたかのようなお料理。

 

Emotion pourpre acidulée à la moutarde des jardiniers Tartare légumier au couteau

庭師のマスタードを添えたピリッとした紫野菜のタルタル

お肉ではなくビーツのタルタル。上に乗せているのも卵ではなく卵に似せたクリーム。お手製のマスタードソースも辛すぎずベジタリアンには最高の一品。


追加オーダーしたメニュー2品(一人一品)

ホタテのハーブ包み、オマール海老ソース

ホタテの周りにぐるっと巻かれたハーブの葉(セージ)の風味に感動!これは本当に美味しかった。マリアージュではなく付き合って3か月くらいのカップル(←伝わるかな?)一瞬ハーブが強すぎたかと思うと直ぐに追いかけてホタテの旨味がバランスをとる。下にしかれたオマール海老の香り豊かなおソースはハーブとホタテの舞台のようで、絡め合うことで情熱的なダンスをうみだす。詩的に書いてみました(笑)


子羊のロースト *お写真撮り忘れました。

羊は苦手だが全くと言っていいほど臭みがなく見事にに調理されていた。臭みをなくし旨味のみを高めると羊はこういうお味になるのかと感心した。後から知ったのですが、肉の魔術師と呼ばれていたのですね。この一品で納得しました。

 

マンダリン、グレープフルーツ、ブラッドオレンジのスープ、紫パンジー添え

お口直しにぴったりなさっぱりとした柑橘デザート

この時点ですでに残し残し食べていましたがもう満腹、このタイミングでシンプルな柑橘は有難かった。

 

Tarte aux pommes bouquet de roses© Pommes Calville rouges, Melrose

アップルパイのバラの花束、赤いカルビルリンゴ、メルローズ

くるくる丸めたスライスリンゴ乗ったタルト。タルト自体はベジタリアン?と思うほどあっさりしていて乾いているとすら感じてしまうほど、バターもほとんど感じなかった。ベジタリアンなのかな?周りのリンゴのおソースはジュレのようなとろみと濃厚さがあり、こちらとタルトを合わせると調度良い美味しさになる。


 

プチフール

小さなクッキーやマドレーヌでしたがお腹いっぱいで食べられませんでした。

 

豆知識

プチフルールはコーヒーなどと一緒にお食事の最後に出される小さなお菓子で、焼き菓子やチョコレートが一般的です。

 

 

お料理の感想

お野菜メインのコースですが上手くチーズやナッツの重さを取り入れていて物足りないさはなく、日本人ならきっとこれでもかというくらいお腹いっぱいになります。

しかし、ぜひメインの追加はしてほしいです。とくに今回ホタテのハーブ包みの香りには舌鼓を打ちました。アラカルトもオーダーできるので、次回は 前菜+前菜+メイン(魚介orお肉) でオーダーしたいと思います。

 

サービス

一言で、完璧でした!

今回一番ビックリしたのは完璧なタイミングのサービスです。

13:00に来店し16:00に食事を終わらせたいと伝えお食事をスタート。お会計を頼んだタイミングで時計を見たらなんと16:00ピッタリでした。他の三ツ星レストランでも時間を伝えることはありますが、こちらが時計を見つつ食べるスピードを調整したり、大体は指定した時間をオーバーします。ですが今回はこちらで時間は一切気にせずお食事をしていたにも関わらずジャストタイム!かと言って急かされたり遅く感じる事もなく終始気持ちよくお食事できて、本当に感動でした。パリでは地味に凄いことだと思います。接客もフレンドリーで気を張らずにお食事を楽しめました。

 

客層

カップルや女性同士の親子が多くアジア人は見当たりませんでした。服装もエレガント寄りではなくカジュアルオシャレな方が多みうけられました。

 

内装の雰囲気も相まってパリの三ツ星レストランの中ではとてもカジュアルな雰囲気です。(Restaurant Keiと同じようなカジュアルさ。) 日本人女性が好きであろう可愛い雰囲気なのでおデートにも良いと思います。またお野菜メインなのでフレンチ続きで胃が疲れている時にもそこまで重くなくいただけるのではと思います。(その時にはコースでなくアラカルトがオススメです。)

 

ALAIN PASSARDシェフ

日本が大好きと話してくれるほっこり優しいシェフ😚📸Sushiの発音が可愛いらしかった❣️


ALAIN PASSARDシェフは非常に芸術的な家庭で育ちました。祖母は料理家、祖父は彫刻家、母親は裁縫に情熱を注ぎ、そして父親はミュージシャンです。ALAIN PASSARDシェフ自身もお料理だけでなくお皿やインテリアのデザインも手掛けているまさに芸術家。*キッチンのバックにある小さな部屋は彼のギャラリーになっていて、本、コラージュ、リトグラフ、ブロンズなど彼の作品が展示されています。ご興味のある方は是非立ち寄ってみてください。

 

 

【Arpège】

Tel: 01 47 05 09 06

84 Rue de Varenne, 75007 Paris

 

休日: 土日

• 予約 : 必須

• ドレスコード : スマートカジュアル

• 予算 : 1人 200€~

 


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お仕事のご依頼はインスタグラムやブログのメッセージ機能から受け付けています。


🇫🇷プライベートガイドは完全フリーのオリジナルプランです。

観光ガイド、空港送迎サポート、お食事同行通訳、レストランリスト作成、お買い物サポート etc ...

例:「王道観光地を効率よく回りたい」「お買い物に付き合ってほしい」「カフェでおしゃべりしながらパリでの過ごし方を聞きたい」「一緒にオススメのお店でお食事をしたい」「メトロの乗り方を教えてほしい」「空港送迎、免税手続きのサポートをしてほしい」「モンサンミシェルに行ってみたい」「パリ近郊の都市に日帰りで行ってみたい」「パリから他の国に一緒に行ってほしい」「団体旅行のコーディネートとツアーを組んでほしい」などなど

どんなご要望もお気軽にメッセージを下さい。(*^v^*)


その他、イラスト制作、本の挿絵、メディア関係、現地コーディネート、市場調査サポート、通訳翻訳、動画制作、商用写真撮影など。

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プチドック 7 《フランス語&日本語》

現在12種類くらいですが、新作作成も再開する予定です。気に入ったものがあれば是非使っていただけたら嬉しいです!(•U•)