手術当日 8時半頃病室を出る


前回はコロナ禍でエレベーター前までしか見送る事が出来なかった

今回は看護師さんとオペ室まで歩いて向かう事に


前日に眉毛のあたりを切開する事を執刀医から聞いている息子

万が一向かう途中、不安になって動かなくなったら困るという事で執刀医の許可のもと私も一緒にオペ室まで入れる事になったと聞く


「えっ入れるんや⁉︎」

ビックリしたと同時に

私が付き添ってもアカンときはアカンのと違う⁇とちょっとプレッシャーが……


「寝てる間に終わるから大丈夫やで母さんずっと待ってるから」

と何度も何度も伝える

何としても連れて行かねばと実は必死


一緒に広いオペ室へ入るとオペ看護師さん数名と麻酔科の先生、執刀医が見えた

ベットに寝転ぶのを嫌がってちょっと手間取る


入室から麻酔でストンと落ちるまでの10分程

何か音楽をかけて下さると事前に言って頂いてたので

息子の好きな絢香の"虹色"と

ミセスの"青と夏"をリクエスト済み


なんとか横になってくれてマスクが口元に当てられる

目に溜めていた涙が流れ出した息子の手を握り子供の頃の寝かしつけの様にトントンと

 

目を閉じたのを確認し頭を下げてオペ室を出た


私も何故か涙が止まらない

一緒にきてくれた看護師さんが

「お母さん大丈夫ですか?」と

心配をさせてしまって申し訳ない


終了の連絡を受けたのは予定通りの16時頃

ICUで顔を見てホッとする

今回はすぐ話も出来てなおさらホッと


結局ICUで2泊した後

病室へ戻るという連絡があった


病室へ行くとめちゃくちゃ待っていてくれたみたいで看護師さんが


「ジャジャーンお母さんとお父さん来てくれたよ〜」と


何度も何度も

「もう来る?いつ来る?」

と聞いていたらしい



3日目には尿管もPICCも外してもらう


4日目にはMRIも済ませ点滴もぬけた


そしてまさかの5日目に退院が許可されほんとにビックリ

彼の帰りたい気持ちが勝ったんだと思ってる


退院してからは更に食欲もしっかり

目の上のキズが少し痛む程度



翌日には主治医との

インフォームドコンセント(説明と同意)

が決まっていた

さすがに本人は連れていけない

私は今回二男を連れて行こうとしていた


学校を早退させて行く予定にしてたけど

前夜「ごめんやっぱり父さんと母さんで行ってきて、ほんで帰ってから俺に話して欲しい」

と言われてしまう


そうよね−

わたしも主治医が何を話すか

本当の所わかっていないのに

二男にしたら怖いし不安になるよ

まだ中2やもんね

無理なことを提案してしまってごめん


「あーやっぱり家がええわ~

 お風呂気持ちいいしなぁ〜

 自分のベッドで寝るのは最高や~」

 と長男が言う


このいつも通りの当たり前の毎日を

ずっとずっと過ごさせてやりたい


ただそれだけなんやけどな…