頭部MRI再検査から約1週間


何とも言えない気持ちをかかえたまま

いつもと同じ日々を淡々と過ごしていた


その間長男は元気に事業所へ通い

新しくスタートした毎日を相変わらず

大いに楽しんでいた


主治医の結果説明の予約の日


夫と病院へ向かう車内で

「少し疑わしきものが映っていたので

再度MRIをしましたが

経過観察で大丈夫です」

とかやったらいいのにな

と、今考えたら何ともマヌケな会話


診察最終の枠に予約が入っていたけれど

少し早めに着いたので次の次くらいだった


それがどんどんと後ろに下がっていく

明らかに番号が抜かされてる

なんか意図的に最後にもっていかれてるよな


もう夫と2人嫌な予感しかしない


待合に私達だけになりようやく呼ばれる


「大変お待たせして申し訳ない

ゆっくりと説明をしたかったので」と


あーそうか…そうくるか…


MRIの画像を画面に映し出し

「この白くなっている箇所ね

再発だと考えます」


あー想像していた中で

1番最悪のパターン


「はっきり申し上げて髄芽腫の再発は

なかなか厳しいです」


めっちゃはっきり言ってくるな…


色々調べまくってきてるから

だいたい何となくは

主治医の説明の意味は理解できる



まずすべき治療として

1クール目の抗がん剤を来週から始めて

3週間後あたりに

腫瘍摘出手術もしくはガンマナイフ

どちらにするか脳外科の先生の判断を仰ぐそう



そして

この病気の再発はとてもやっかいで

どこまで強い薬を使って闘うか


もしくは

ある程度病と共存しながら

したい事をして日々過ごすか


そう遠くない未来に

ご両親に決めてもらう日がくると思う 

その決定に私たちも最大限の努力をします と


ここまで聞いてもうこられきれなかった


泣かずに全て聞いて質問もして

と思っていたけれど言葉にならない

全く無理だった


でも今日は夫がいる…が

えっ…まさかこの人も泣いてる?

初めてやね


それでも最低限の聞いておきたい事を

聞いて診察室を出た


外で入院の案内を看護師さんがしてくれる

2か月に1度くらいは通院していたので

この看護師さんもよく知っている方


「いつもお母さんと元気に来てくれてたのに…こんな事になって…」と涙してくれた

あっうちの息子の事なんだな…と

人の涙を見て実感する


入院は4日後


もともとその前々日に

"琵琶湖マリオット"の予約をしていた


プールも温泉も入りたい

ラウンジも行きたいと言う長男の

リクエストをもとに予約していた


それはそれは楽しみにしている


塞ぎ込んでないでとにかく行こうって

ことになった

もちろん息子達には何も知らせずに


帰宅した翌日が入院…

伝えるのが辛いな


夫と相談し次男には正直に全て話す事に決めた


前回の時 彼は小4で

ある日突然兄と私が帰ってこなくなった事が辛すぎて

一時学校へも行けなくなった次男

今は中2 きっと大丈夫

大丈夫な様に育ててしまったね


帰ったらまずは私の妹と

長男と大の仲良しのじいちゃんに

伝えないといけない


あぁーーーー

なんだかおかしくなりそーだ


今からまた闘いが始まるんやから

しっかりしないといけないのに


じいちゃん宅で待っていてくれた息子


いつもと何も変わらない笑顔で

「今日も仕事色々してきたで〜

お昼のお弁当はハンバーグやってん

全部食べたで、美味かったわ~」って


ほんまに再発なん?

間違いでしたって誰か言うてよ…