主治医のからの指示通り

検査日当日の9時に病院へ到着


息子「なんで今日も病院こないとアカンの?仕事行きたいのに…なんでなん?」と怒っていた


何とか誤魔化しもって放射線科へ

今日は造影剤のルートを先に採ってもらう

毎回採血の際血管を採りにくいタイプで

ベテランの方に当たるよう祈る気持ち


造影剤のルートは更に取りにくく結果8回さされ

7回目には我慢も限界で静かに泣いていた

その姿を見るのがほんと苦しい


MRIは相変わらず慣れたもので20分程で終了


そしてこのあと

3年前に半年以上入院していた病棟へ上がり

そこで日帰り入院をし骨髄検査をする


が、この病棟へ入るのに一苦労

「何で行かなあかんの⁉︎」と動いてくれない…

入院中の事を思い出し不安が襲いかかったこわばった表情をしている


私より身体も大きく力も強いしほんと困り果てていた時

入院時にお世話になっていて息子も仲良くしていた看護師さんが

「おーい久しぶり〜こっちやで~」と手招きしてくれてやっと動いてくれた


午後から腰に麻酔薬を塗り鎮静をかけ

腰から針を刺して骨髄中の血液をとる

この検査は過去に何度か経験済みやけど

ほんと嫌な検査で痛そうでもう辛いほんと辛い


息子はずっと不安な表情で

「なんで?おうち帰ろうや」ばかり

その度に

「検査終わったら絶対に帰れるからがんばろうな」と


知的障がいがある息子と日々の生活では

ほぼ会話で成り立つのであまり困る事はない


が、こういうイレギュラーな時は

説明に苦労するし発達年齢の幼さから

本人が理解し受け入れる事が難しい


本来なら検査の事きちんと説明すべきなのだけど

私1人で連れて行くから

先に言ってしまうと病院へさえ行ってくれない事もありうるので言えなかった

騙し騙しでごめんね


処置が終わるとベットに横たわったまま戻ってきてその後1時間程眠り

鎮静が覚めて意識もしっかりしたのを確認してもらい

ようやく帰宅


長い1日が何とか終わった

帰宅し息子もやっとホッとしたいつもの表情に戻りつつあった



翌朝

いつも通り張り切って事業所へ行く準備をする姿を見て 

こんなに元気やのに何かあるはずないやん

と自分に何度も何度も言い聞かせる


桜が散ってすっかり新緑が青々と

「季節が変わったなぁ〜夏が来るな〜」と

たわいもない話をしながら迎えを待つ

いつもと同じ朝



翌週の結果を聞く外来受診日まで

誰にも言えずいつも通りの毎日を

不安と隣り合わせで過ごすしかなかったな