めぐが旅立って20日ほどが経過し、ママの気持ちも生活も落ち着いてきました。
めぐが死んだらどうなっちゃうのかなーと思っていましたが、思っていたよりも寂しくないし悲しくない。
もちろん寂しいし悲しい気持ちはあるけれど、思っていたほどではなくって。
めぐとお別れする覚悟、出来ているような気持ちはしてなかったのだけども、100日を越す闘病生活の間に自然に出来ていたのかもしれません。
めぐがどのような最期を迎えたのか、一度は書いてはみたもののアップする気持ちになれなくて。
でもやっぱり、知りたい人も中にはいるのかな?と思うので、改めて書いてみることにしました。
12月24日 朝起きるとめぐはいつもの台所の隅っこ。
なんだかぐったりしているけども… 名前を呼ぶといつも通りに振り返る。
でもすぐにまたぐったり。
抱っこしてみると、なんだかいつもよりも冷たい。
耳を触っても、手を触っても、体を触ってもいつもよりも冷たい。
低栄養で貧血なのかも・・・と思い、めぐはちょっとだけ嫌がるけども注射器で朝ごはん。
口に入れてあげると、それほど嫌がらずに飲み込んでいく。
1缶弱食べれたので、ちょっと安心。
でも、やっぱりいつもよりもぐったり。
ブラウン動物病院はお正月も緊急対応はしているのだけども、めぐの胸水穿刺は1人では出来ないのでってことで、他の病院を探すことになっていて。
夜間緊急病院に行こうかと思って少し前に問い合わせたところ、お正月でも夜しかやっていないっていうので、千種区にある年中無休24時間対応してくれる病院に問い合わせの電話。
でも、電話をかける前から、もうお正月の対応は必要なくなるかもしれない、と思っていた。
めぐの病状を話して、お正月期間中だけ胸水を抜いて欲しい旨を話すと、出来ればその前に一度診察だけでも来て欲しいってこと。
私も突然初診で行って胸水穿刺は不安なので、夕方にでも必要書類を持って伺うことに。
めぐは具合がよければ連れて行きますってことにしました。
でも、もしかしたらそこまでもたないかも・・・ともお話したところ、食べないのなら強制的に少しでも食べさせてあげてください、とアドバイスくださいました。
うん。いい獣医さんっぽい。
それからしばらくめぐの様子を見ていたけども、やっぱりずっとぐったり。
たまにフラフラとはいはいをして水を飲もうとするのだけど、口をつける寸前で止まってしまって飲まないのか飲めないのか…。
少しだけ注射器で口に入れてあげると、どうにか飲み込む。
たまに口をぺちょぺちょしてるので、のどが渇いてるのかな?と思ったけども、気持ちが悪いのかも?とも思い…。
そういう時は水をあげても飲まないので、やっぱり気持ち悪いのかも…と心配。
病院にもって行くこれまでの経緯や現在の治療に関する書類を作って、検査データをコピー。
もうめぐにあげる缶詰が残り2個しかないので買いに行くことに。
いつもは楽天で頼むのだけど、ちょっとうっかりしてて在庫がないのに気がつかなかった。
あとは、お尻ふきもなくなりそうだったので買わないといけなかったのと、いつもめぐが台所にいるので、台所の椅子を酸素テントにすべく透明のテーブルクロスが欲しくて。
とりあえず、少しでも保温できるように、椅子の上から毛布をかけて、めぐに使い捨てカイロを貼り付けたブランケットをかけておでかけ。
缶詰10個
透明のテーブルクロス
たまたま見つけた動物用の栄養剤
猫のミルク
あとはママの晩御飯の食材
動物用の栄養剤をあげたら、少しは低栄養が改善して元気になるかも!と思い、急いで帰宅すると、やっぱりめぐはぐったり椅子の下。
でもって結構な量を嘔吐してました。
朝のご飯をほとんど吐いちゃってるっぽい。
それを見たとき、もう栄養剤がどうのっていうレベルではないのを理解。
今夜かもしれないな…と思いました。
なので、夕方に行こうと思っていた動物病院へは行くのはやめました。
しばらくしたら、またも嘔吐。
そのまま呼吸が止まった気がしたけども、ゆっくり浅く息はしている。
そして、少しするとゴソゴソ動いたりもしている。
心音を聞くと、いつもよりもややゆっくりな気がするけど…特に不整脈がいっぱい出てるわけでもなさそう。
ただ、心音そのものがちょっと違う気がする…。
心音の勉強をちゃんとしてこなかったので説明できないけど。
本当にもう今夜かも?と思い、めぐのお顔をきれいにしてめぐとお話。
「よく頑張ったね」「おりこうさんだったね」って。
めぐはただ、ジーっとママの顔を見つめてた。
ぐったりしているので、頭を固定できるように枕を作ってあげると楽な様子。
今夜かもーなんて思っちゃったけど、気のせいだったのかなー。
低栄養で~だったら、そんな突然なことはないだろうし…。
と、めぐが苦しそうでもないので、そう思って気楽にしていたら、20時少し前にゴソゴソしたなーと思ったら、また嘔吐
いや、嘔吐しようとするのだけど、何も出てこない。
ただ、嘔吐反射が続いてる感じで。
背中をずーっとなでなでしていると、出血混じりの胃液っぽいものを嘔吐。
これ、なんかおかしい
続くようなら胃薬でも飲ませてみようかな・・・。
そう思って心音を聞くと、かなり遅い。
いつもは200回近くあるのに、たぶん60回くらいしかなく…。
その後も、嘔吐反射を繰り返すので、背中をなでていると、またぐったり。
心音を聞くと、すごーーく弱い音で、すごーーくゆっくり…。
抱き上げて、もう一度心音を聞くと、もう聞こえなくなっていました。
お顔を見ると、安らかな顔をしていました。
しばらくずっと抱っこしていたら、前足が死後硬直でそのままのポーズで固まってしまい…。
結局最後の最後まで、そのままのポーズのままでした。
めぐが死んだら、きっと、それまでどんなに一生懸命やっていたとしても、きっと後悔するだろうなーと思っていたけども、やっぱり後悔することがたくさんあって。
死んだしまった直後は、もっと一生懸命にやってあげればよかったって思ったけど。
そのときは思えなかったけど、めぐが病気になってからは、結構な一生懸命さで頑張ってたよなーと、最近になって思えるようになりました。
ただ、どうしてめぐが嘔吐することになってしまったのかが、どうしても理解できなくて。
低栄養から胃壁が浮腫ってたのかなーなんて思うけど。
はじめは腎機能が悪化して?と思って、なんでもっと血液検査しなかったんだろーって後悔したけど、でもそのときは、たとえ腎機能が悪化したとしても利尿剤をやめることは出来ないし、血液検査なんてしてもめぐに負担をかけるだけ。検査をするのは私自身のエゴなだけだ、と思って、獣医さんもすすめてはこないし、特に私も希望をしなかったのだけど。
でも、もし過去に戻れるなら、血液検査をすることを選ぶと思う。
検査をしても何も出来ないかもしれないけども、検査をすることで、もう少しめぐの体が楽になれるような選択が出来たかもしれない、と思うから。
もともと肝機能の高かっためぐなので、肝機能の問題もあったかもしれないし。
最後に血液検査をしたのは11月26日だったので、約1ヶ月も検査せずにいたけども…。
1~2週間に1回は検査したらよかったな・・・と、後悔。
でもそれが本当に正しい選択なのかは、20日経った今でも答えが出ずにいます。
そのときは、無駄な検査はしないっていう方針だったので…。
嘔吐したあとに心臓が止まってしまったのは、多分、迷走神経反射で、嘔吐刺激から徐脈になったんだろうな、と。
これはもうどうすることも出来なかっただろうけど、ここでやっぱり心臓マッサージしたらもう少し長く生きれたかもしれない。
でも、迷走神経反射由来の徐脈で、心臓マッサージはどれほど効果が期待できるんだろうか・・・。
薬剤投与しなければ、徐脈は解消されないんじゃないか?とも思うし。
本当に迷走神経反射だったのかも分からないわけだし…。
もうだめだと、見守ることしか出来なかったけど、それで本当に正しかったのかな?と・・・。
今日お友達と話してても言われたけども、「答えがないことだから考えても答えが出ない。」ってこと。
こういうことに、何が正解って本当にないと思うし。
でも、分かってるんだけども、どうしても考えてしまう。
「もし戻れたなら」とありもしないことを考えてもしまいます。
でも、戻れたとして、違う治療を選択したとしても、めぐが不死身になるわけではないですしね…。
めぐとの闘病生活を思い出してみると、大変だったなーと思います。
そのときは「大変」なんて言っていられなかったけども。
今にして思い返してみると、大変だったなーって。
仕事で疲れている中、お世話そのものも大変ではあったけど、精神的に大変だったなって。
お金も数十万かかりましたが、お金は払うときは痛いなーと思ったけど、払ってしまえばそれで終わりだったし。
今にして思えば、お金なんて働けばまた入ってくるんだし、もっと気にせずにめぐとの生活を楽しめば良かった。
精神的に大変だったってのは、
玄関をあけたら死んでるんじゃないかーとか。
仕事中に、今頃一人で苦しんでるんじゃないかーとか。
めぐと一緒にいて看病してあげたいのに、仕事だからって一緒にいれないのが本当にストレスで辛かったなーと。
でも、確かに大変だったけど、全然それがいやではなかったかな。
愛するめぐのお世話が出来て、ママは幸せだったな。
最近になってやっと、もうめぐが痛い思いをしなくて良くなったんだな、ってことを前向きに捉えられるようになってきました。
でもやっぱり後悔はしちゃいますね。
いつになったら、こんな後悔する気持ちから卒業できるんだろうか。