JR福島駅東口(福島市)に面する市街地の民間主導による一体的な再開発の動きを受け、駅前にコンベンション施設整備を検討する福島市は29日、公共施設の再編整備の検討委員会を設置した。

 

 整備の方向性や官民連携の可能性などの検討結果を踏まえ、年内に木幡浩市長が整備の青写真を示す。

 委員会は民間や有識者ら11人で構成。老朽化している公会堂(休館)や市民会館、建設が中断している市役所西庁舎などの再編整備の優先順位を付け中心市街地活性化の視点から必要な施設についても戦略的に検討する。

 初回は委員長に都市計画が専門の佐藤滋早大教授を決め、現状や今後の進め方について確認した。

 冒頭のあいさつで、木幡市長は「再開発の動きと連携し、県都にふさわしい公共施設の再編整備を戦略的に進める」と狙いを語り、駅前へのコンベンション施設整備について「駅前に人の流れを取り戻して商業機能を強める仕掛けを進めたい」と実現に向け意欲を示した。

 

 市は、公共施設の再編整備とは別に、中心市街地のにぎわい創出に向けた同様の検討委員会も設置する。6月4日に初会合を開き、駅周辺の将来ビジョンについて検討していく。
(福島民友・2018年05月30日)



(写真)施設の老朽化に伴う再編が検討される福島市公会堂(ホームメート・劇場・ホール・会館リサーチより)
 


(写真)大正6年築の福島市公会堂

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◇早稲田大学佐藤滋研究室(現・福島市・景観審議会会長)

http://www.satoh.arch.waseda.ac.jp/satoh_lab/