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倉本聰さん、円空に共感 県立美術館訪れ鑑賞

 脚本家の倉本聰さん(80)は6日、福島市の県立美術館を訪れ、福島民友新聞創刊120周年記念事業で開催中の東日本大震災復興支援特別展「飛騨の円空―千光寺とその周辺の足跡」を鑑賞した。
 倉本さんは福島民友新聞創刊120周年記念事業として県内で公演中の演劇「ノクターン―夜想曲」の脚本、演出を手掛けた。7日の福島市で最終公演となるが、この日は稽古の合間を縫って特別展を鑑賞、如意輪観音菩薩坐像(にょいりんかんのんぼさつざぞう)など円空仏の世界に触れた。
 倉本さんは、江戸初期に災害に苦しむ庶民の心を救うために仏像を彫った僧・円空と、未曽有の災害に直面する本県を舞台とした演劇「ノクターン―夜想曲」を書き下ろした自身の境遇とを照らし、「鎮魂のために作ったという思いは重なるものがある」と語った。

2015年3月7日 福島民友

「ノクターン―夜想曲」

県立美術館
尚福島県立美術館は、当特別展の後、空調設備の工事のため約1年間休館となる予定