こんにちは


今日は3.11ですね。

こちらの自治体でも黙祷のサイレンがある予定です。


あの日私は名古屋市に住んでいて、直接の大きな被害は受けていません。

2024年組の皆さんはほとんど同じかと思いますが、あの時私はお腹に長男がいました。妊娠が分かったばかりで、本屋さんに妊婦生活のイロイロについての本をぶらっと見に行ったところで、はっきりわかるほど揺れました。妊娠のジャンルの棚の前にいたため、私の隣にはお腹の大きなママさんが。

いざ棚が倒れるほど大きな揺れになったら私がこの人を助けないと!と、咄嗟に思いました。



今、黙祷のサイレンがありました。



ちょうど同じ瞬間に厳かに黙祷をすると、目の奥にまざまざといろんな光景や思いが蘇りますね。


黙祷とは、被害に遭われた方々を偲ぶと同時に、私達もまた天国のそうした方々から日々の暮らしで紛れがちな防災の意識や平穏な暮らしのありがたさを伝えていただくものなのかも知れません。



日々の暮らしで紛れがちと言いました。よく、大きな被害のあった出来事を「忘れないでください」というのを見聞きします。

私は、忘れていて良いと思っています。


それは、大切なことをないがしろにして良いというのではありません。


私は昔、9.11で被災しました。

生きているのが辛い、言葉にもできない日々を何年も過ごしました。(私の心の中では今でも、永遠に、終わっていません。)

生きているのも辛い日々を過ごしながら、年月が経つに伴い、少しずつ少しずつ、ふと忘れて平和な心持ちになる瞬間が生まれ始めたんです。そうして分かりました。「忘れていられる幸せ以上のものはない」んです。

それは私たちが今平和である証であり、明日を楽しく待つ毎日を送れているということです。



そうして時々、このような日に想いだす。


それで良いのだと思います。