こんばんは
最近読んでいる本↓
あ、私が、です。
学生時代に読んで以来、約20年振り!?(計算しないで!!)
しばらく前に長男の社会が「平安時代」だった時に話に出たことからふと気になり始めて、また読み出しました。
覚えている部分と、全く覚えていない部分があり………
いつ頃だったか、「あさきゆめみし」も持っていて読みました。今は無いけど。いつ処分したのかも思い出せないけど。
本って、数年ごとに読み返すと前には無かったような気づきがあったりするものですが、
これ、今読むとすごいですね………
現代の先進国のジェンダー論とか、人権問題とか、そういう世の中の倫理観と余りにかけ離れていてびっくりします。
そして、以前読んだ時にこれ程びっくりしなかったのが興味深いです。学校(中学でも高校でも)の授業で触れた時も、源氏物語の倫理観についてそんなに語られていなかった気がします。
考えてみると、やはり時代なんですかね。何せ20年前なので……。
男女差別問題だって、2000年前後だったけど私の周りにはまだ「女の子だから大学受けるなら地元の大学に実家から通うんじゃないとだめ」と言われる子とかフツーにいました。
セクハラ、モラハラ、パワハラなんて言葉も、
子供の虐待問題も、
DVも、
相手の同意なく行為に及ぶと性暴力という認識も、
LGBTQなんかも、
そんな前には今ほど取り沙汰されていなかったように思います。私の意識が低過ぎただけかも知れないけど。
まあそんなわけで、そういった現代の感覚でこの作品を読むと、
「んなっ………!!!」
「えっ!!!」
という引っ掛かりを激しく感じます。
なのに、一方では紫式部の読ませる登場人物の思いにちゃんと共感できたりもするのが不思議です。
「現代の倫理観では犯罪だし身の毛がよだつような酷いことだけど、当時の常識ではこうだった」と脳内スイッチを切り替えられているんですかね。
大学院時代、International Ethics(国際倫理)という授業を受けたんですが、
国や文化によって何が道徳的に正しいかは一元的でないのだ、という内容でした(ちょーザックリ)。宗教によっては、人命より尊いものがあったり等。
なんかそんな古い記憶などもいろいろと浮かんで来ます。
私が今学生だったら、「源氏物語とその倫理観について」をテーマにしたいところです。
大人になってからだと深く考えたいいろんなテーマに出会うのに、学生の頃ってなんであんなに何も思いつかなかったんだろう!(っておもうこと無いですか!?………私がボーッとしてたからか。)