こんにちは
週末、うちの町内は「防災訓練」がありました。消火器の使い方などやりますからぜひ集まってね!と回覧板が回り、
「絶対子供達連れて行こう!」
と前々から予定して、しっかり参加してきました。子供達にも、「誰かやりたい人〜」ってなったら、全部やってね!と言っておき、やる気満々の二人。
まずは消火器の使い方から!
↑
こちらは訓練用の、水が入っている消火器だけど家庭にあるのは粉が入ってるそうです。
合言葉は『ピノキオ』
ピ ピンを抜く
ノ ノズルを外して火元に向ける
キ 気持ちを落ち着かせる
オ 押す(レバーを)
だそうです。
天ぷら鍋など液体が燃えている時は、消火器の勢いで跳ね返る危険があるので距離をとって構えましょう。
消火器の中身の粉が中で固まるといけないので、年一回大掃除のついでに逆さまにして振って下さい。
だそうです。
あと、この写真の子供達の背丈くらい(大人の胸の高さ)の火の高さまでなら自分たちで消火しようと頑張っていい。でもそれを超える高さまで火が上がっていたら、消火よりも避難!!
だそうです。
そして、大事なことは、まず「火事ですーーー!!」と大きい声で隣近所に知らせて、助けを呼ぶこと!!
通報、消火、煙を吸って具合悪い人の手当、怪我の手当など、人手は多い方が絶対に良いから!
だそうです。
お次は、怪我人の運び方。
↓ 長男。
↑ 太めの物干し竿と毛布があれば、このようにして担架をつくれます。
↓ こちらは次男。
↑ 実際は、このように4人で担ぐのがセオリーだと。例えば体重の軽い人を、家の外に少し運ぶくらいなら二人でもいいけど、体重のある成人男性なんかを家から避難所まで運ぶ、なんてことを想定すると、二人では辛いですよ、と。交替要員が何人かいたほうが良い。そのためにも、やはり最初に声を上げて助けを集めておくことは大事!
だそうです。
↓ 長男。
↑ こちらは、「いざというとき毛布しか無くても、このように端をクルクル巻いてつかめば持ち上げやすくなって人を運べます。」
の例。
そして、道具が何も無い、あるいはお風呂で意識を失った人を平らな所までちょっと運ぶ、などの際の方法も実演説明がありました。後ろから脇の下に自分の腕を通して、患者の胸の前で自分の手をこう掴んだら引きずれます………というような。でもお風呂で倒れたら服を着ていないし濡れていて滑るのですごく掴みづらい。そういうときはこのようにバスタオルかタオルケットを巻いて、タオル地を掴むと良いですよ、など(写真撮れば良かったー)。
この他、写真撮ってないですが、止血の仕方もやりました。今は圧迫オンリーがほとんどで、縛る、はやらないそうです。ヘタをすると神経を傷つける等のリスクがあるし、ある程度の時間しっかり圧迫するだけで大抵の出血は止まるそうです。
骨折したときの三角巾(タオルでいいらしい。)の吊り方と固定の仕方も。通報してから待つ間も、とにかく折れた所が少しでも動くと痛いので、固定してあげたほうが良いそうです。その際、変形しているのを無理やり元の形に戻そうとしないように、だそうです。
↓次男。
↑ そして、これ。「胸骨圧迫」と呼ぶみたいです。心臓マッサージって呼び方しか知らなかったー。
目安は、乳首と乳首を結ぶ線の真ん中。腕は曲げない!自分の頭が患者の腕の上あたり、目線はさらにその先に、と意識すると、ちょうど自分の腕がまっすぐ圧迫する部位の上に伸び、しっかり体重をかけられます、だそうです。
体の厚みの1/3沈むくらいまで押す。1分間に100回の速さで。
私は車の免許取るときと、職場で数回講習を受けたんですが、そのときは20回ごとに人工呼吸!ってやりました。でも最近では、吐物などもあるし、いろいろな感染リスクも考えられるので、無理してやらなくていいそうです。
これに関しては結構皆さん質問出ました。
Q 胸骨圧迫が必要という判断は?
A 倒れている方が呼び掛けても応答が無く意識がない。そして呼吸していない。または、呼吸がフツーでない!場合です。
Q 呼吸してるかどうかって、そんなにすぐ分かりますか?
A 仰向けにして、胸とお腹を見れば、フツーの呼吸をしている人ははっきりわかるくらい胸とお腹が上下します。(実際消防士さんが寝そべってくれましたが、上下するのすごい分かりました。)どうしても分かりにくかったら顔周りで息があるか確認したらいいです。
また、通報してから救急隊到着まで平均8分。人の心臓が止まってから約1分で呼吸が止まり、約3分で脳に影響が出る。脳は一度損傷されるとその部分は二度と回復しない。だから、一刻も早くとにかく心臓を動かす必要があります!!
しかも絶え間なく!!
上に書きましたが、全体重かけて1分間に100回のペースでやると、すごいキツイです。救急隊到着まで平均8分!一人じゃ絶対無理です!!隊員のかたも、通常2分交替だそうです。ここでもやはり、助けを集めておくことが大切!
で、次男の写真に戻りますが、
もう一枚みて下さい↓
1年生。クラスで一番背が高い。活発。力も自信ある方。体重23キロ。そして、そんなんじゃ足りないよ、もっともっと!!と言われて必死。でも!!
全然!!へこみません!!!
全然足りません!!!
もしも旦那さんが倒れたら、私と長男で交替制で圧迫して、次男は人を呼びに行く係ね!!と係決めできて良かったです。
皆さんも参考に。
最後にAEDでした。近所ならどこにあるか、知ってるべきだそうです。うちは近所の公民館。今どきは病院ならどこでもあるそうです。
使い方は簡単。機械が全部しゃべってくれるので、ほんとその通りに動けばいいだけ。
そして、ペタっと貼ったやつ、救急隊が到着するまでそのまま貼っとけば良いそうです。2分ごとに機械が自動で心拍確認して、もう一回ショックが必要なら指示をしゃべるそうです。
ここでも質問が。
Q この公民館、中にAEDあるにはあるけど、普段鍵かかってます……(今年度鍵を管理してるのは町内会の誰々さん、って知ってる人はほとんどいないし……)
A 私(救急隊員の方)が自分の家族が倒れたなら、窓ガラス割って取りますが……
公民館の中にあるAEDをどのように管理していざというとき使えるようにふるか、改めて皆さんで話し合うのが良いですね。
↑ というか、私はこの隊員の方の、ためらいもなく「割って入ります」と話された時の様子から、『人が倒れた時は、一刻も無駄にせず心臓を絶え間なく動かさないと命にかかわるのだ』がいかに本当かを感じました。「命より大切なものなど何も無いのですから、何を言ってるんですか?」という感じでした。
家に帰って早速、うちの消火器の使用期限を確認し、逆さまにして振りまくる二人。
でも、火事だけでなく、何か(心臓発作とか脳のなんちゃらとか)で倒れる場合の勉強にもなりました。
夫婦とも、職場の誰々さんが倒れたとか聞く年になったし、火事より可能性高い………。
それに自分たちでなくても、ご近所から呼ばれるかも知れないし。
ひとしきり、パパが倒れたら………、ママが倒れてしかも平日パパが仕事でいなかったら……など、いろいろ想定した話ができて、よかったです。
消火器の使い方とかでしょ?知ってる知ってる。と思っていても、知識をアップデートするって良いね!と思いました。皆さんも機会があったら参加することをおすすめします~