サイバラの部屋 (新潮文庫)/新潮社
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この「サイバラの部屋」という対談集が、図書館で30人待ちぐらいで、やっとやっとまわってきたので読みました。
半分以上「シモネタ」だったけど、楽しく読めました(笑)。

深津絵里ちゃんとの対談で、「ああ、それなのよ、それ」って思うのが載ってたので書いておきます。

『大人の友情とは、見守ること』というページの対談です。

西原 深津さんは昔から友達づきあいは上手だった?

深津 いえ、そうでもないですね。私は自分を無防備に人にさらけ出すことができないタイプなので、そんなに簡単に人と仲よくなれないんです。それにそもそも友達をそんなにたくさん欲しいと思わないんですよ(笑)。本当にわかってくれる人がちょっといれば十分だと思っていて。

西原 それでいいんじゃない? 親友なんて生涯でひとりかふたりでしょう。

深津 だから上京した頃は、なかなか友達ができませんでした。東京の女の子は大人っぽくて、田舎とはスピードが違うし(笑)。仕事で学校にもあまり行けなかったので、放課後、一緒にお茶して、お買物をして、みたいな密な関係にはなれませんでしたね。

西原 私も若い頃は、わかりあえる友達っていなかったですよ。女子校だったんだけど、隣の女が1時間目から6時間目まで、ずっと彼氏の話と髪型の話なの。きつかったね(笑)。なんか若いうちって、前髪のことばっかり気にするじゃないですか。人からどう見られるかってことばかり気にしてて、生身の自分を相手にさらすことなんてない。そんな状態では本当の友達はできないですよね。ちゃんと自分で稼いで、自分の足でちゃんと立つようにならないと、その人の本質って見えてこないもん。

深津 そうですね。今は仕事をしている友達がほとんどで、頻繁に会ったりはできないんですけれど、大事なところでわかりあえている感じで、すごく居心地がいいんです。「この時期は大変だから電話するのをやめておこう」とか、「この時間はないだろう」っていうのが、お互いにちゃんと図れている。それがすごくうれしかったりします。で、虫の知らせじゃないけれど、何かあると連絡してきてくれて、「ちょうど電話しようと思ってたところ」みたいな感じでつながっていられるんです。

西原 それと大人になると、簡単に白黒つけられない問題が多いでしょう。そういう時に、アレコレ口出ししないで、見守っていてくれる感じとか大事ですよね。たとえば私がアルコール依存症の夫のことで大変だった時、アシスタントのあいちゃんは何も言わずに、そばにいて子どもの面倒を見てくれたんです。暴れる夫を見ても、「別れなさい」なんて言わなかった。そんな簡単な言葉で片づけられる問題じゃないってわかってるから。あれはすごい友情だと思いましたね。

深津 そういうスタンスって、本当にありがたいし、なかなかできないことですよね。たとえば、自分が決断したことに、「頑張ったね」とか、「その選択でよかったと私も思う」って言ってくれるひと言が、とても救いになったりします。

西原 そうだよね。そのへんの友情の膨らみって、やっぱりお互いに自立して強くならないと出せないと思うんですよ。

深津 自分に自信が持てると、「自分は自分」、「友達は友達」と思えるようになって、相手にも寛容になれますよね。


というものです。

私もこういう友情が、大変ありがたいと思いますし、そうしてくれる友達こそ、大切にしたいと思います。

ユキのお別れセレモニーが終わって身も心も疲れ果てているときに、私の対応(態度?言動?行動?)が気に入らないという人からメールが入り、もう本当に頼むからしばらく放っておいてほしいと思っていたのに、延々それは続き・・・・。
私がその人に気に入らないことをしたんでしょう。でも、本当の友達なら、どんなに私が気に入らないことをしたとしても、ユキのお別れセレモニーが終わったその日に、私を責めるようなメールを延々送り続けてくるなんてしないでしょう。もうすこし時間がたってからにするとかしてくれるよね。
ユキのことが原因でそんなことになってるということが、ユキにもすごく申し訳なくて悲しくて。だから放っておいてほしかったのに、結局、私だってこんなこと言いたくないのに、言わなきゃいつまでたってもわかってくれないんだ・・・という感じで、相手がすごく傷つくような言葉で返事しないと終わらない感じだったので、そうせざるを得なかったのですが。

大人になってからの友情って、そっと見守ってくれることだと思うんですよ。
本当はすごく心配してくれてるんだろうけど、あれこれ口出しせず、ほうっておいてくれる(見守っていてくれる)と、とてもありがたいなぁと思います。

まぁ、それができない人には、西原さんと深津ちゃんの対談ですら「???」なんだろうなぁと思いますけどね。