高齢の母と実家の建て替えを計画しています。


2社目の大手住宅メーカーさんの工場見学に行ってきました。


営業さんが

「なだ万のお弁当を用意しますので」と一生懸命に誘うものだから、ついつい乗せられてしまいました。笑。


今回の会社は前回のところよりも大手なので、工場の敷地も広いし、工場の場所が田舎(海近くの他には何もない場所)でした。


工場見学は営業さんとだけと思ったら、営業さんの上司?なのか、年上の一級建築士の方が見学に同行し、説明してくれることになりました。


まず、高機密、高断熱の仕様と従来の仕様の違いを冬の季節を再現したブースで説明してくれました。

前回の会社と同じ、か。


次は、耐震技術の説明に、震度7の揺れを再現するブースへ案内され、震度7を体験しました。


工場見学する人に体験させている実験の建物は、すでに1万回の地震の衝撃を受けている、のだそう。

それでもびくともしないって、スゴイな。


次に制振ダンパーの説明がありました。

木造住宅の筋交のようにクロスさせて鉄骨の柱の間に設置している。

定期点検で緩みを調整すれば、経年劣化の影響が減らせそう。


この住宅メーカーさんのこだわりは分厚い外壁。

外壁は特殊なコンクリート(?)を固めて作っているが、一軒ごとに外壁を固める型枠を制作しているのだそう。

(なるほど、それで住宅価格が高くなるわけね。)


見学途中でしたが、お昼ご飯の時間になり、なだ万のお弁当をいただきました。ラッキー。


見学は午後も続き…

この住宅メーカーの歴史というか、

今の工法にいたる経緯の説明がありました。

日本家屋の木造住宅から始まり、

海外からツーバイフォーの工法を取り入れて販売していた時期もあったのだそう。

そのあと、鉄骨住宅になり、現在に至る。


住宅を建築するのに、

たくさんの工法があるけど、

それぞれ一長一短があることがわかりました。


さすが、一級建築士。


工場で生産することのメリットを話てくれたときのことでした。


現場で柱から建てる場合(木造住宅のことを指してる)は、

建前当日の柱が立った状態から外壁が組まれるまでに時間が、工場出荷するよりも時間がかかる。

外壁で囲われるまでに天候が悪い日が続くと、柱や床が雨ざらしになる。


新築の家の床や大黒柱などが雨ざらしになるのは嫌じゃないですか?と言う。


さらに、

雨ざらしにしたせいで、黒カビが発生するかもしれない、と。


この一級建築士さんは、

工場で生産したものなら、ほぼ半日で屋根から外壁まで完成してしまい、雨ざらしになることは無い。

黒カビの心配も無いのだから、

住まいにも、住む人にも良い選択で、

これを選ばない理由はない、くらいの威圧感をだしていました。


でもさ、

木造住宅の工期が長くなるといっても、

今時、柱の寸法を1本づつ、現地で一から採寸し、切り出し、組み立てるようなことはしてないと思うけどな。


木造住宅のメーカーさんに聞いてみたんだけどね、

建前から外壁までは3、4日で、

その期間に天気が悪くなるようなら、

日程をずらすし、

雨ざらしになるようなことは無い、とのことでした。


一級建築士って、

例えば、木造と鉄骨の違いがあると、

全く分からない分野になっちゃうのかな?


私が許せなかったことは、

若い営業さんがいる前で、

「木造住宅は雨ざらしで黒カビが発生する」と言う、

客を不安にさせるセリフで、自社を売り込む営業トークをしたことです。


一級建築士ならばこそ、

専門家としての正しく、最新の知識を持って、客に向かうべき。


若い営業さんが、

一級建築士の言葉を鵜呑みにして、

「木造住宅は雨ざらしで、黒カビが発生する」と、

客の不安をあおる営業をするようになっていいわけない。


専門家ならではの営業トークを見せてほしい、です。