高齢の母と実家の建て替えを計画中です。


住宅展示場を回りながら、

いろんな住宅メーカーさんに見積を依頼しながら、

住宅メーカーの選定をしています。


住宅メーカーの営業さんも、

相見積もりしていることは想定済みのようで、

どちらのメーカーさんを回られましたか?と聞かれます。


何社か回っているものの、

営業さんに全部話すことはないだろうと思い、

適当に話しています。


まぁ、どの営業さんも競合他社だけに、

いろんな情報を教えてくれます。


で、住宅価格が高くなる要因であり、

逆に住宅価格を安くする方法でもある、と言うこと。


それは、「自前か、中抜きか」です。


例えば、

自前では、

I工務店は自社工場を持っていることで有名ですが、

サッシまで海外の自社工場で作るから、

自社工場の建物を建てたり、

従業員を雇うお金がかかるので、住宅価格が高くなるけど、

逆に注文住宅でも、

この中から選択してください、とすることで、

自社工場で同じものを大量生産できるようになるので安くなる、というもの。


中抜きの例は

Tホームですね。

建築資材は国内の有名なメーカーから、仲介業者を入れないで直接取引することで、中間マージンを無くして安く仕入れるので住宅価格が安くなる、と言うけど、

安く仕入れるためには大量に購入する必要があります。

逆に、大工さんなどの職人さんも都度集めることになるので、技量の高い大工さんを確保するのがむずかしいだろう、と聞きました。


も一つ自前の例では、

Sハウスは、Sハウスで建物を建てず、子会社のS建設に全て依頼しています。

子会社を持つことで職人さんを集める費用はかからないから、住宅価格は安くなるけど、

職人さんを常に雇い続けなければならないので、仕事量が少ないと人件費が住宅価格に上乗せされるようになり高くなるし、

Sハウスは子会社への発注を行うので、その手数料分が高くなっているのでは、と聞きました。

(同じグループ会社で手数料(中間マージン)をとるのもヘンだけど、よくあることです)


さらに、Sハウスは自社で外壁ブロックを開発、自社工場で生産をしていますが、

Sハウスのブランドを守るために、

ブランド分けした子会社に外壁ブロックを使わせていないので、

外壁ブロックが高くなる要因と思われます。

(子会社の注文住宅にも採用できれば、大量生産できて安くなるのに)


自前のI工務店ですが、

大工さんら職人は地元の工務店に依頼しているので、Tホームと同じように職人さんを集めるのが大変そうです。


でも、

自社工場で壁から床、屋根も作り込んでいて、

現地では組み立てるだけになっています。


現地工事は内装がメインとなるため、Tホームに比べたら職人さんを集める大変さはないかもしれません。


自前か、中抜きかの費用構造は、

その住宅メーカーの価格に反映されます。

また、その住宅メーカーの特徴になっていることも事実です。


自前がよいか、中抜きがよいか。


遠い記憶となっていた大学生の頃に勉強したことが、今ここで役に立ったことに驚きました。