Fine Printの罠 | オーストラリアの森から

オーストラリアの森から

メルボルン郊外在住。うちの庭には、野生の動物や鳥たちが
隣の森からやって来ます。。。。
オーストラリアの大自然の風をあなたにもお届けします。

先日のBlogでQueenslandの大洪水 について話しましたが、一応Peakは過ぎたようですがまだ濁流がきれいに引けたわけでもなく、まだまだ回復までには長い道のりです。


昨日のNews+解説番組でBrisbaneで取材をしているJournalistがInsuaranceのCoverageについて話していました。どこの国でも同じですが、一般的に人々は家屋+財産を災害から守るために保険に入ります。うちの場合は家屋+家財道具の保険に入っています。我が家は比較的安全な住宅地ではありますが、隣が森なので2009年の山火事の教訓を受け、火災、そして洪水による被害をカバーする保険に入っています。


昨日のJournalistの話によると、今回、Queenslandでかなり多くの人が洪水を受けましたが、洪水による被害が保険のCoverage外になっているケースが意外と多いそうです。詳細を把握せずに保険に入っていて、今回のような事態になり保険会社に被害報告を出しても実際に入っていた保険が洪水による被害をカバーしていないため何の補償もしてもらえないケースが意外と多いようなんです。Journalistもやや怒り口調でした。


何故こんなことになるのでしょう、、、これは私の勝手な推測ですが、

1. 保険にあまり詳しくない人が"Fine Print"をしっかり読まずに保険に入ってしまった。

  ⇒ 保険加入者は全ての災害をカバーしていると勘違いしている。

2. 保険会社側の説明不足。つまり大切な点を十分に保険加入者と確認していない。


この"Fine Print"はその名の通り小さい文字で書かれた条件項目。これは保険会社に限った話ではありませんが、一般的に商品説明書やちょっとした契約書などをみると、大半はいいことは大きな文字で、お客さんにとって比較的不利な条件は小さな文字"Fine Print"で書かれています。これはどこの国でもどの言語でも恐らく同じでしょう。


"Fine Print"で書かれていることも正規の契約条件の一部になるのでそれをOverlookして契約にサインしたら100%サインした側のミスになり、サインした側はそれに従わなくてはいけません。サインするならFine Printもきちんと読むべきなんでしょうが、一般的に契約書の隅から隅まで隈なく読む人っていますか???


私の疑問は、上記の項目2で挙げたように「契約の際に保険会社側が十分な説明をし、加入者の意向をきちんと確認したかどうか???」です。


Queenslandは洪水が起こりやすい地域です。そのような地域に住む人が洪水災害がカバーされていない保険なんて買いますか??? 常識的に言って9割方"No"でしょう。なのに何故、洪水災害がカバーされていない保険を売るんでしょう??? 私だったらお客さんに「本当にいいんですか???」と再度確認します。勿論、リスクを理解した上で最終的に洪水災害が含まれない保険を買うのであれば、それはお客さんの意向なのでそれ以上は何も言いませんが。。。


私は長年銀行で働いていて金融商品のSalesをしていましたが、いつもmeritよりdemerit/riskの説明に時間をかけていました。お客様が起こり得るリスクを知らないままに金融商品を購入し最悪の事態が起こってしまうことはあってはならないことだからです。


Queenslandの方々はClean upを始めたようです。これから従来どおりの生活に戻るまで長い道のりでしょうが、本当に頑張って欲しいです。