教育実習を振り返って その3 | オーストラリアの森から

オーストラリアの森から

メルボルン郊外在住。うちの庭には、野生の動物や鳥たちが
隣の森からやって来ます。。。。
オーストラリアの大自然の風をあなたにもお届けします。

最近私はこの本を読んでいます。

オーストラリアの森から-Maths_Book_1

ううう、暗い、、、、と思われるかもしれませんが、この本面白いんです。面白いと言ってもCommedy的な面白さではなく、私の興味を引く面白さです。


教育実習を経て強く感じたことは、分数、小数、Percentage(%)などが分からない生徒が多いこと。小学生で混乱する生徒がいるのは分かるけど、中学生でも意外と正しく理解できていない生徒が多いので驚きました。大学の数学教育の授業の中で読んだ研究書のなかで「何故数学がよく理解できないか???」を巧く説明したものがありました。


その分析内容によると、

1, Relational Understanding (正しいConceptを持った上で、巧く理由付けされた上での理解)

2. Instrumental Understanding (この問題はこうしたら解けるんだよ、、、と指示されたやり方を記憶することによって得られた理解)


Australiaの学校(特にSecondary Schools)では今でも上記の"2"の方法で数学が教えられるケースが多いです。おそらく日本の教育も同様でしょう。"2"の方法で得られた理解は機械的なもの(所謂、その場限りの理解)で、必ずしも生徒達が本来意味することを正しく理解したとは言えません。このような中途半端な理解を積み重ねていったらどうなるか想像つきますよね、、、躓くだけで前に進められなくなります。


中学生になっても分数などがよく分かっていない生徒達、残念ながら過去の教育の中で前述の"2"の方法で数学を学んできたのだと思います。だから中学生になっても躓き続けています。


では何が必要なんでしょう??? 小学生のうちから、もっと目に見える形で数学を教えてあげることが出来れば前述の"1"の理解が得られるはずです。一方的に先生があれしろ!これしろ!とやり方を教える先生中心の授業ではなく、もっと生徒中心の授業にしていくことが大切です。机でじーっと先生が言うことを聞いているのではなく、いろいろなActivityをやらせて、生徒自らが分数、小数と言った数学の意味を発見するような形にすることが大切です。


本の内容に戻りますが、この本には実例(Americaの小学校で行われた調査)を基にした分析が多く掲載されていて勉強になります。前述の"1"を意識した方法で授業が展開されています。生徒達の反応を見ていると、子供たちの思考回路の多様さに驚かされるのと同時に教師はその多様さに巧く対応していかないといけないなぁと痛感させられます。来年は小学校教育を勉強するので今のうちにしっかりこの本を読んでおきま~す音譜