深い。深〜い



一見怒ってばっかりで偏屈に見える母役の
フランシス・マクドーマンドが、
時折り見せる元夫への慈しみ、
レイプされて殺された娘に、生前図らずも言ってしまった「お前なんかレイプされちまえ!」の怒声、
繰り返す数々の悪態、etc、etc‥
これらの本心と逆の言動に、
深い悲しみや愛情が滲み出ていて、
涙が止まりませんでした。
こんな芝居ができる彼女は素晴らしいと思います
私が彼女のファンになったのは、
「デブラウィンガーを探して」というドキュメンタリー映画で、「整形なんかしないわ。なぜなら50歳になった時30歳の顔をしていたら50歳の役ができないじゃない」と言い放った彼女がかっこいいと思ったから‥
そして今60歳のフランシスは、年齢相応のとてもリアルな母親を演じてくれました。
「スタンドアップ」という
炭鉱で働く女性達が
セクシュアル・ハラスメントに立ち向かう映画でも、
強烈に強い女性を演じてくれて、
喋ることもできなくなった身体で
杖を叩き続け裁判で正義を貫いた
ラストシーンが忘れられません。
「スリー・ビルボード」のフランシスのお芝居は映画が進むにつれどんどん深くなって、
ワンシーンワンシーンがとても濃い、意味のあるものになっていきました。
彼女を取り巻く他の登場人物も、深く、巧い‥
こんなすごい脚本で演じられることが羨ましい

久しぶりに強い嫉妬を覚えた映画でした。
フランシス、負けないわよ!
と思いつつ、
とりあえず今日は大尊敬です










